あらすじ
ローレルはひとり、美しく悲劇的なローレライ伝説の地を訪れた。ライン河畔の城には、祖母の元恋人である老男爵が住んでいる。若き日のふたりは深く愛しあい、結婚を約束しながらも、身分の差に引き裂かれて、ついに結ばれることはなかったという。男爵に祖母の形見を贈り、最期まで愛していたと伝えたい。庭にいた少年に声をかけ、導かれるまま城の中へ入っていくと、ローレルそっくりの女性が描かれた肖像画が目に飛び込んできた。これは昔の祖母……そのとき怒声が響いた。「なにをしている?」振り向くと、古い写真で見た男爵に瓜二つの男性が立っていた。
*本書は、ハーレクイン文庫から既に配信されている作品のハーレクインSP文庫版となります。 ご購入の際は十分ご注意ください。
感情タグBEST3
この作家さんにしては珍しくロマンティックで感傷的な設定でした。祖父から子供たちの世代へと想いを繋ぐというテーマで描かれ、個人的にはあまり読まない設定でしたが、作家さんの筆力で最後までするりと読めました。好き嫌いが別れるかもしれませんね。
じれったい
↑恋愛の進み具合じゃありません。
時空を越えた不思議が待ってるだろうと読者もヒロインもわかってるのに、ヒーローだけがわかってなくて、近くにいても会わせてもらえない。キレるほどじれました・・・。
珍しいドイツ人ヒーローです。