あらすじ
恋愛経験ゼロながら、マッチングアプリ運営会社で広報を務める澄。ある日社長室に呼び出され、澄に“百万人にひとり”レベルの相性の相手が見つかったと告げられる。それが同社のアプリ開発担当の門脇楡、男性だった。速攻拒絶する澄だが、「AIは嘘をつかない」と断言する楡とお試しで付き合うことになってしまう。相性がいいと思えることは全くないのに、距離感が近いようで遠い楡が次第に気になり始め……?
...続きを読む感情タグBEST3
このページにはネタバレを含むレビューが表示されています
Posted by ブクログ
ディアプラで読んだ時の印象はへえ、そう、ふう〜〜ん。そこまでガツンと重く持っていかれる系ではない感じだなあと。
本になって読み返してみるとやっぱり面白いけど、まぁなんというか安定の一穂作品だなぁ止まりの印象。
奇妙な家族の悲喜こもごもと愛の物語。
運命ではないけれど楡が力技で結びつけたことで確かな絆となりました、と言えばいいのかな。
一穂さんなりの結婚観も垣間見えたあたり、素直に面白かった。
後半パートはなんやかやと雑誌掲載パートよりもより力が入ってるように思えて読んでて楽しかったです。
病室での楡父、母と澄のやり取りはぐっときたし泣きそうだった。よかったな楡、と素直に思えました。
涼香さんのざっくりした性格はああ、一穂ヒロインね〜〜って感じ。(澄母もいかにも一穂作品のおかんである)(余談ですがわたしは国江田母と一哉ママが好きだ)
そりゃあ誤解するよおい楡よ、と思うのですが恋には誤解による引っ掻き回しはつきもの…そうか澄はそんなに楡のことが大事になっていたのか、ってしんみりしてしまった。
全体的に面白かったけどまあ、うん、な感じは否めない。
ディアプラ掲載時のマーブルチョコクッキーが表紙からきえちゃったのが寂しいですね。
Posted by ブクログ
文庫になるのを待ってました!
小説Dear+の方でも読みましたが、やっぱりきゅんきゅんしちゃいました。軽く読めておもしろい。
AIによるマッチングシステムで運命のカップルに選ばれた澄と楡。
少女漫画みたいな恋に憧れる澄に現れた運命の相手は男。
こんなんじゃないのに…と思いつつも微妙にズレた楡に翻弄されていつの間にか好きになっちゃってて……な二人のやりとりが最高にかわいかったです。
澄が少女漫画好きってことで、ちょいちょい出てくる漫画のフレーズにもにやにや。
一穂さんらしく、後半意外(?)というか、そういうことだったのかー!な展開も好きでした。
私には運命の二人にしか思えませんでした。