【感想・ネタバレ】EPITAPH東京のレビュー

あらすじ

刻々と変貎する《東京》を舞台にした戯曲「エピタフ東京」を書きあぐねている“筆者K”は、吸血鬼だと名乗る吉屋と出会う。彼は「東京の秘密を探るためのポイントは、死者です」と囁きかけるのだが……。スピンオフ小説「悪い春」を特別収録。

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Posted by ブクログ

ネタバレ

電子版で読み始めたけど、やっぱり思い直して久しぶりに紙単行本で再読
纏まりごとに紙の色もフォントも組み方も異なるのに、めくり心地は均一だから没入感がたまらない
悪い春だけ文庫電子版で

311を過ぎた後の東京が舞台の2015年刊行の本作だが、「必ずまた疫病は来ます。」などハッとさせられる文言はあるし、東京オリンピックへのネガティヴな印象は開催前後のドタバタを思うと薄寒くなる
この本自体が東京の墓標になりやしないかと思えてくる

幸いまだゴジラは上陸していないし、平和サポートボランティアは導入されていないけれど、きな臭い空気感に包まれている社会がそれを笑い飛ばせなくしていて気が遠くなる

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2023年10月01日

Posted by ブクログ

ネタバレ

再読。単行本で読んだのだが、びっくりするくらい内容を忘れていた。もともとあんまり覚えていないタチなのだが、まるで初めて読んだような気がして、さすがに自分に不安を覚えた。でも、感想は初回と同じような感じ。でも最初とは違って、この構成を恩田さんの遊び心と感じた。読者を置き去りにしてでも好きなことを書いてほしい。私はどこまでもついていきますけど。

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2018年07月02日

Posted by ブクログ

ネタバレ

東日本大震災を経て変化していく《東京》を舞台にした戯曲『エピタフ東京』を書きあぐねている“筆者K”と吸血鬼だと名乗る吉屋。

恩田陸さんのエッセイのような小説。特に最後の東日本大震災についての部分は恩田陸さんの気持ちがそのままな感じ。

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2025年12月13日

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