【感想・ネタバレ】の、ような。 6巻のレビュー

自宅マンションで物書きをして暮らす希夏帆のもとへ、ある日突然、長く付き合っている恋人の愁人が2人の男の子たちを連れてやってくる。その2人の男の子たち、14歳の冬真と5歳の春陽は、愁人が参列すると言っていた、交通事故で突然亡くなった従姉夫婦の葬儀で身の振り方を決めかね、親族に持て余されていた遺児たちだった。
子供たちのことを思うとどうしても断れない希夏帆、両親を亡くしたばかりの冬真と春陽、そして元々その部屋にほぼ居ついているような状態だった愁人の4人で暮らし始めた彼らの生活を粛々とつづっていく本作は、「おまえ、いくら長い付き合いの恋人だからって子連れ(しかも自分の子ですらない男の子2人!おまけに片方は思春期!)で彼女のマンションに転がり込むのに相談なしってあり得ます?」と恐らく読んだ全員が思うだろう愁人はともかく、希夏帆も冬真も春陽もいい人過ぎるくらいのいい人で、でもやっぱり愁人も冬真と春陽の扱いを見ていられずに「2人ともうちで一緒に暮らさないか?」と言いだしちゃうくらいのいい人で、そんな彼らが遠慮したり、言いにくいことも言ったり、でもやっぱり優しくしたり、気が利かなかったりしながら、少しずつお互いに慣れていく(そして気が利くようになっていく!)様子が描かれています。また、春陽が通う保育園の園児やそのママたち、冬真が通う中学校の友達や先生など、登場人物もどんどん増えて世界が広がっていく感じも緩やかで、読んでいて非常になごむのですが、それと同時に、親を亡くした子供の心の揺れも繊細に描かれていて、泣かされるシーンも少なくありません。
家族の在り様も多様化していく昨今、こういった”家族”も増えていくのかもしれないなと自然に思わせてくれる作品です。そしてとにかく春陽がカワイイ!!

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ほのぼの

相変わらずほのぼの、ほっこりする話だった。
今回はあきとくんの回で、成長してた…
家族って血だけじゃないよなあっていつも思う。

1
2023年06月17日

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泣ける

最後のシーンが綺麗すぎて泣けました。
いろいろ考えさせられる話で今回も面白かったです。「いまは家族を優先したい」と思ってくれる男性は素敵ですね。
お兄ちゃんはキナちゃんたちを「パパママ」だとは思えないと思う(憶測ですが)。パパママじゃなくても、安心できる存在になれたら嬉しいだろうなあ、と願いながら読んでます。

#ほのぼの #泣ける #感動する

1
2023年06月15日

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関係性

バレンタインから始まった関係や、幼稚園での関係。1巻からわーっと読んでしまう(気になり過ぎて)お話。
下の子が卒園で先生が袴でいるのをみて子どもたちの卒業や卒園を思い出した。華やかさを出すのは女性の先生たちだったわ〜私は遅い子どもたちだったので地味に地味にしてたなぁと思い出す。
卒園式の日に急に仕事が入り現場で「男が…」的なことを言われてこういうおっさんが居るからいつまでも変わらんのだよ。とイラッとしたが、ちゃんと子どもとの約束も守り、実の子ども以上に二人が愛情を持って接しているのが伝わってくる。
なんとなくお知らせで見かけて読み始めたがすごくいい話であるし、色々考えさせられるところもある。
続きも楽しみです。

0
2023年07月17日

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回を重ねるごとに、ますます好きになります。擬似家族のようなものなのに、本当の家族よりも家族らしくなっていくところがよいです。ハルくんの幼稚園のお友達や家族、お兄ちゃんのお友達との人間模様も色々と考えさせられます。

#切ない

0
2023年06月27日

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