あらすじ
DIAMOND ハーバード・ビジネス・レビュー 前編集長 岩佐文夫氏推薦!
―「楽しく働くこと」「価値を出すこと」が見事に統合された「働き方論」。
著者は仕事を遊ぶ天才だ。
レオス・キャピタルワークス 代表取締役社長 藤野英人氏
―「彼はいま「日本一、自由な働き方をしている会社員」と言っていいでしょう」
Yahoo! アカデミア学長 伊藤羊一氏
―「これからの働き方のスタンダード。今、時代が明らかにこちら側に変化している」
サラリーマンに自由なんてない、組織に属している限り嫌な仕事もガマンしてやるのが当たり前――こういった常識がまだまだ残る一方で、時代は急激に変わりつつあります。
そんな中で、組織に従順なだけでは望むような働き方はできない、“しがらみ”にとらわれて不自由なままだと感じている方も多いかもしれません。
組織とどのように付き合えばいいか。
これは、働き方を考えるうえで、避けては通れない問題です。
とはいえ、いくら環境が変わりつつあるとは言え、急にこれまでの働き方を変えるのは難しいのも事実です。
自分の働き方をアップデートするにはどうすればいいでしょうか。
――そのヒントは、「+-×÷」の4つのステージにあります。
このステージをクリアすることで、組織にいながら(たとえ所属する組織がなくなっても)、自由に働けるようになるのです。
メディアでは「自由すぎるサラリーマン」と呼ばれ、「勤怠自由、仕事内容自由、副業・兼業自由、評価なしの正社員」というナゾのポジションを10年以上続けてきた著者が、少し非常識に見えるけれど、変化が激しい今の時代に必要な「働き方」をまとめたのが本書です。モヤモヤの理由、「仕事=作業×意味」など、フレームワークをもとに、自分の働き方をアップデートするヒントをまとめました。
【働き方の4つのステージ】
加(+)ステージ:できることを増やす、苦手なことをやる、量稽古。仕事の報酬は仕事
減(-)ステージ:好みでない作業を減らして、強みに集中する。仕事の報酬は強み
乗(×)ステージ:磨き上げた強みに、別の強みを掛け合わせる。仕事の報酬は仲間
除(÷)ステージ:因数分解して、ひとつの作業をしていると複数の仕事が進むようにする。仕事の報酬は自由
この4つのステージを自分なりにたどることが、より自由な働き方への近道となります。
組織にいてもいなくても、自分の強みを活かして楽しく働ける、そんな「ほんとうに自由な働き方」を目指してみませんか?
感情タグBEST3
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Posted by ブクログ
私の目指す働き方。
本に沿って今の状態を考えてみると加減乗除のうち 減 が十分出来ていないまま 乗 に行ってしまっている…筆者の言う夢中の3条件(やりたい・得意・よろこばれる)がまだあいまいなんだろうなーと。まずは立ち返って改めて整理
Posted by ブクログ
働き方、人生のいろんな可能性を考える中で読書した一冊。キャリア論について、とても参考になる引用や整理も多くある良著
メモ
・組織に属するメリットを享受しながら、組織に縛られず自由になりたい
・働き方の加減乗除
加 できることを増やす。苦手なことをやる。量稽古。報酬は仕事
減 好みでない作業を減らし、強みに集中する。報酬は強み
乗 磨き上げた強みに別の強みを掛け合わせる。報酬は仲間
除 一つの作業をしていると複数の仕事が同時に進むように。報酬は自由
⭐︎仕事のモヤモヤの正体は不安か退屈。
挑戦と能力のバランスが取れている時、人は夢中になりやすい
・遊ぶように仕事を。遊び方を工夫しよう
・好みでない作業からは全力で逃げること
・働く動機は6つ
楽しい、社会的意義、成長可能性
感情的プレッシャー、経済的プレッシャー、惰性
・人には目標達成型と展開型の二タイプがある。展開型はゴールやプロセスを予め計画せずに流れに任せて進んでいくタイプ
・夢中3条件 やりたい、得意、喜ばれる
・種を蒔き続けることに夢中になろう
・お金の代わりに使えるリソースは時間、手間、思考、気遣い
・減ステージで目指すの最近どう?ときかれて、暇なんですよねーと返せるレベル
・お金にならないけどワクワクする仕事を二割やる。受け取る報酬、使える経費の10倍以上の成果を出すことを楽しむ
・自由になるには、混雑を避け、浮いていること。軽くするとかとこ、しがみつかないこと
Posted by ブクログ
加減乗除で仕事を面白くする方法が書かれていて面白い。
好きではない作業はやらないようにする
人が理由ではなく、自分が理由で働く。
徐
会社で浮くことを恐れない。
組織にいながら自由に働くには、自分が得意とすることを上手く提供し、一定の評価を得られる仕事をする必要があるのかなと感じた。
Posted by ブクログ
紹介文を見て購入してみる。
感想。
面白かったです。こんな風に活躍している人もいるんだなぁと思いました。ただ、私も自由に働きたいかというと、そうでもないかもしれないとも思う。仕事の仕方というよりも、ラグビーの仕方に影響されていなと関係ないところで妄想する(自由奔放に各自が判断するセンスのラグビーよりも、ある程度の約束事と準備されたプレーで挑む弱者のラグビーが好きだ)。
備忘録
・フロー図&フロー面談は分かりやすい考え方。縦軸が挑戦(プレッシャー)、横軸がスキルで、両方のバランスが取れた位置にいるのがフロー(夢中)の状態。それを超えると不安、それを下回ると体躯の状態。面談においては相手が今どこにいるかを本人に聞いて手を打つ。
・退屈ではない=仕事に飽きない=仕事に対する解像度が上がっていき細かいことの違いにも興味を持ち続ける。(⇒ここから、「そうか、解像度を上げようと思えない仕事があるがあれは退屈なんだな」と納得)。
・どんな業務も、「好み」「好みではない」「どちらでもない」に分けられる。好みではない業務を好みの業務にチューニングすることが可能。
・これからは、何をしているのかわかりにくい人の時代です。肩書では説明しきれない仕事をしよう、と。(⇒型にハマるなルールに縛られるなとかいうのは賛成だが、私は苦手なタイプだ。)
・他流試合に行った時の強みになるのが「素人目線」。ただし、素人目線が通じるのは行って半年程度。
・凹を晒すことで共創できる関係を築こうという記載になるほどと思う。
・心理的安全性のあとの健全なカオス状態を頑張って乗り切ろう、そのためには立場の違い、見ている世界の違いを捉えよう、どちらも言っていることは正しいことが多く、前提としている世界が違うことが多い。
・複数の仕事があってもシングルタスク風に捉えて工夫使用、と。例としての話はそうかもしれないが、、。先ずはそういう考え方を参考にしたい。
Posted by ブクログ
楽天で顧客接点を保ちながら自由に働いている筆者の働き方像
・能力を大きく超えた挑戦をすると、人は「不安」になる。逆に能力が高いのに挑戦しないと「退屈」になる。
・モヤモヤには2種類あって、仕事でモヤモヤを感じるときは「不安」か「退屈」になっている。これに対して、挑戦と能力のバランスがとれているときは「夢中」になる
・不安な状態は成長するが、退屈な状態に成長はない。
Posted by ブクログ
楽天大学学長の仲山伸也氏による著作。
会社に属しつつ、自営も行い、というフレキシブルな働き方をされている方の本です。内容はもうタイトルそのまま。
個人的には、再現するのはやや厳しいのでは、という印象。
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仲山氏によると、いわゆる自由に働くための4ステージとして加・減・乗・除を挙げています。
個人的に読み取ったのはこのようなこと。
加:自分の強みへシフトしつつカバレッジを拡げる。自分の興味や強みを意識するマインドへ。
減:上記で広がりすぎたカバレッジにつき、外だし・捨象する。プレイヤーに徹したい人はマネジメントはしない、とか。
乗:ここまでで培った深い強みと経験を別分野で生かす。世界と視野を広げる。
除:良く分かりませんでした…。今の仲山氏のステージ!?
このようなステージでフレキシブルな生き方、働き方に至るという感じです。
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いいところと感じるのは、やはり好きなこと・得意なことへの注力を促し、ダルダルな働き方を諫める点でしょうか。
私のように窓際歴10年ともなると、上司も年下、業務も自分の方が分かる、その上司も2-3年で変わる、という状況で「お互いまあまあやってますよね」という一種共犯関係が成り立ちがちです。
そうした私からすると、本書に「あなた、本当にそのままでいいんですか」とガツンと殴られたかのようでした。いえいえ、もっと成長したいです。
ただ、やる気がおきないというか、認められない・喜んでもらえない(お客さん、上司、会社)という状況でモチベーションが湧きづらい…。コミットメントが足りてないという謂い方もできますが、もっと自分orientedな興味・業務に磨きをかけねばならないのかもしれません。
ちなみにこの話は「加」のステージ。私、まだ「加」から進めていません泣
・・・
もう一つは、「減」のステージで述べられていた、レールを外れる、というアクションをすすめるところ。
筆者は有名電機メーカーから当時ベンチャーであった楽天への転職をしたそうですが、そうした経験を指しているのだと思います。また、楽天大学学長という一つの組織の長でありながらマネジメントを放棄(!)したと言います。
通常の生き方は、ある意味でレッドオーシャンですから、多分息苦しいことと思います。得意なことも苦手なことも、研修もマネジメントもありとあらゆることをやる。しかし、仲山式は弱みを認知し「駄目です、やりません」と宣言する。その上で強みに注力するということが出来れば、それは楽しいでしょう、と思います。そのやりませんの一言の勇気。
当方も海外に行き、相応に自由にいられるのは、やはり日本での出世競争からは外れているという点はあるのだろう、と考えるものです。レールから外れることで見えるものは確かにあります。
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他方、ちょっとこれは難しいな、というところもあります。
先ずは会社がこうした自由な働き方を許すか、という点。
有り余る強みを持って、「僕はマネジメントしません」「僕は営業しません」というのはまあありかもしれません。でも普通の会社は、というか上司は「はいそうですか」と言ってくれるかというと難しいかな、と。
比較的小規模でベンチャーマインドがある企業で、かつ本人がひとつの分野でハイパフォーマーであればそれもあり得ようかと思います。しかし、そこそこ大きい会社では、ただの面倒な奴として評価ダダ下がりで終わり、というリスクがある気がします。
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また、こういう異色な道を歩む際には、冷静な第三者の目を提供してくれるメンターが居ると助かると思います。そうしたメンターの話、自己を律する話は本書にはなかったように思います。
つまり、全て自省し、自らを律せ、と(とは言っていないけど)。でもそれもまた実現し難い話です。
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ということで仲山氏の自由な働き方についての著作でした。
総論は賛成ながらも、エグゼキューションは個々工夫が必要、ないし、環境が大きく左右しそうだ、と感じました。
今の働き方にもやもやしている若い人は(私のようなオジサンも)読んでみてよいのではないでしょうか。