あらすじ
数字に強くなる。ビジネスモデルがわかる人になる。そのための「会計の常識」を集大成。
経営と会計のつながりを理解するための最適の入門書。
会計思考を深めていく題材として「ビジネスの定石」を取り上げ、
その死角や注意点も含めて、基本から解説。
[本書の目次]
第1章 ROE の向上
第2章 レバレッジの使い方
第3章 リスクの抑制
第4章 成長の持続
第5章 「良いものをより安く」の実現
第6章 コストの削減
第7章 「もったいない」という考え方
第8章 キャッシュフローの重視
第9章 M&Aとシナジー
第10章 「お客様は神様です」という考え方
本書で学べば、次のような質問にスラスラ答えられるようになるでしょう。
[質問1]
ある商品を10%値引きすることにしました。
どれだけ販売個数が増えれば利益を伸ばせますか?
また、値引きと同じ効果がある代替案を挙げてください。
[質問2]
「無借金経営を目指すべき」という考えは正しいですか?
ソフトバンクと任天堂を例に説明してください。
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
簿記の勉強をあらかたしていて、論理的に物事を考えることが苦手な人は良さそう。
会計を学んで、どのようにして実践に活かしていくか、ハンズオンで思考することができる良書。
Posted by ブクログ
roe 純利益÷自己資本
株主の利益率
roe①売上高純利益率×②総資産回転率×③財務レバレッジ
①純利益÷売上高
②売上高÷総資産 総資産を使ってどれくらい売り上げたか
③総資産÷自己資本 自己資本からどれくらい資産を増やしたか
流動金融資産>借入金=無借金経営
格付け評価は借りた金が返せるかの評価である
企業の借金のメリット 節税
WACC 資本コスト→借入金のコスト(金利)+
株のコスト(株主の期待投資益)→capmで算出
リスクとは変動が多い不確実な状況のこと
コスト構造は固定費率がたかいほどリスク高い
変動費率が高いほどリスク低い
守りのコスト 管理費、物流コスト、メンテナンスコスト
攻めのコスト 研究開発費、販売費など
ABC関節費の割り振りツール
研究開発のゲート管理 ゲートごとの条件を設けてその条件をクリアすることで次のステップに進むやり方
サンクコストにとらわれない
フリーキャッシュフロー 会社が生み出した現金の総量
分析npv法現在の価値でいくら儲かるか
irr法投資効率のよさ
回収期間法投資額を回収できる期間
m &A の効能1コスト削減2売上高の増加3業務プロセスの改善4金融工学5節税
Posted by ブクログ
会計の基本的な要素が網羅的にわかりやすく記されている良著。気軽に読みやすい。
・借金による節税効果、経営の規律効果や、格付けの意味などROEを紐解くところからわかりやすく解説されている
・ソフトバンクとドコモの比較からの財務諸表分析などとてもよい分析
・守りのコストと攻めのコストというキーワード。非常に端的でよい表現。
Posted by ブクログ
ビジネススクール教授の著者がROEやM&Aなどの際に参考にするテーマをもとに実際の授業で教えている内容をソフトバンクやトヨタ自動車など日本を代表する企業をもとに解説した一冊。
本書を読んでPLやBSを使った深い企業の見方やNPV法やIRR法などの活用法などを使った戦略の立て方を学ぶことができました。
また、企業分析では似た規模の同業他社と比較されており、非常に参考企業の立ち位置や課題などの理解も進みました。
そして、ROEも売上高当期純利益率、総資産回転率、財務レバレッジの3つに分解して解説されていて、各企業の強みをより深く知ることができました。
また、日本企業の弱点なども浮き彫りにされており企業の戦略を国際的な視点も広がりました。
本書を読んで、借金に対する考え方やコストにも攻めと守りがあることなど知らないことも多く勉強することもできました。
ただ、巻末にでも用語集があれば企業分析のところで復習ができ理解が深まると感じた部分は残念でした。
本書は売上の成長や借り入れがないといった一般的にいいとされていることもバランスが大事であるということが理解でき、ビジネスパーソンとして経営と会計のつながりを感じることのできる会計思考を学ぶことのできた一冊でした。