あらすじ
物心ついた頃には始まっていた父親からの虐待、宗教にのめり込む家族たち。愛子は自分も、自分が生きるこの世界も、誰かに殺して欲しかった。阪神淡路大震災、オウム真理教、酒鬼薔薇事件……時代は終末の予感に満ちてもいた。「ここではないどこか」を想像できず、暴力的な生きにくさと一人で向き合うしかなかった地方の町で、少女はどう生き延びたのか。『ぼくらのへんたい』の著者が綴る、半自伝的90年代クロニクル。
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Posted by ブクログ
1977生まれの僕にとって、オウム事件やサカキバラ事件は青春時代に起こった事実として、確実にリアルに人生のページに刻まれており、その時代に生きていた作者の過酷な自伝的漫画。
混沌とした時代背景や、異常性愛や、カルトにハマる両親の姿。。。
内田春菊や山本直樹や、、宗田理や。。
自分がハマってきた様々な要素が頭の中でミックスされながら、感情揺さぶられまくりの一巻でした。
Posted by ブクログ
全3巻。様々な問題を抱え、悩み傷つき歪みながらも足掻き生きていく主人公。最後まですっきりとしたカタルシスは無く、完全に救われる事も無いが、諦める事で楽になっただけまだ良かったと思う。最終巻まで読んでボロ泣きしました。
Posted by ブクログ
いや、つっっっら⋯⋯。誰も救われてないところがリアルだし、そりゃ現実に救いなんてないよね。
これを読んで「こんなひどいことが現実にあるなんて⋯⋯!」と心から思えるゆうくんタイプになりたいね。
半自伝
オウムとか、90年代の事件がいろいろ出てくるなあと思ったら、あとがき対談によると半自伝だそうです。そう思うと余計に、けっこうキツイ内容です。
Posted by ブクログ
結構胸糞悪いというか虚しい切ない救いがない感じだけど半自伝と知って鳥肌。生半可な気持ちでは読めない。性虐待をしたりカルトを信仰したりする親の元で産まれた主人公に対してどうにも出来ない自分の無力さにも悲しくなる。こういう現実があることから目をそらしては行けない。
匿名
宗教2世というより
阪神大震災で弟を亡くした松本さんが宗教を否定するのは理解できるが、児童殺傷事件後に急にあっち側に寝返るのは全くわからない。
ネオ麦茶世代って言うのをなんか特別だと思ってる作者もよくわからない。
猪木に呪い?
こんなシリアスなストーリーになぜ誰しもが連想しうる人物像をねじ込んだのか。
すべて架空にすりゃいいのに猪木だけ頭に残っちゃうんだよね。
なんで猪木?
あれは笑うとこなの?
猪木に呪いかけてるみたいだ。
編集者もそれでいいと思ったの?