【感想・ネタバレ】伊勢路殺人事件(十津川警部シリーズ)のレビュー

\ レビュー投稿でポイントプレゼント / ※購入済みの作品が対象となります
レビューを書く

感情タグBEST3

Posted by ブクログ

〇犬と伊勢神宮を巻き込んだ男の覇権争い
妻・直子におされて、ゴールデンレトリーバーを飼い始める十津川家。そして犬つながりで知り合った小原サービスの社長の犬が、「犬のお伊勢参り」に出発するという。
そんなとき、木村豊という会社員の男が殺された。BB弾を打つ銃のようなものを持っていて、殺害時刻付近でお伊勢参りの犬とみられるゴールデンレトリーバーが目撃されていて、関連を調べ始めると、小原サービスと、黒田勲率いるジャパン物流が競い合っている様子が浮かんできて・・・

殺人事件を起こしながら行なう、男同士の熾烈な争い。三上刑事部長にすら、仮説ばかりとなじられたが、十津川は粘り強く伊勢に足を運び、まとわりつく。
構図としては小原サービスが頑張っているこの状況を黒田のグループが邪魔をしているという構図にも見えるが、実際はそうでもなく。

また、動物を伊勢神宮に入れないというルールがあるにも関わらず、犬の伊勢参りという(突拍子もなくみえる)テーマを盛り込んだのは面白かった。なんとなくやりそうなこと、東京~伊勢の道中をたった1匹の犬だけで動けるかどうか、という点に読者はきづくだろうか。ちゃんと予想通りのトリック(?)で伊勢参りを達成させようとしています。
小原・黒田の頭脳・体力戦の結末はいかに。

0
2019年10月28日

「小説」ランキング