あらすじ
ベストセラー『野球部あるある』の著者(菊地選手)初の書き下ろし!
あんなに好きだったのに……。
かつての恋人(巨人)への愛憎入り交じる想い。
あなたの「巨人離れ」のきっかけは? 原の引退? 王ホークス監督就任? Jリーグ開幕? 松井メジャー移籍? FA制度導入? 民放中継減少? 野球賭博問題?
野球界の最大勢力「元・巨人ファン」を探れば、野球の未来が見えてくる。
「今日は国民的行事だ。
日本国民1億2000万人のうち、
8000万人が我々を応援している」
長嶋茂雄
(1994年「10・8決戦」の試合前ミーティングで)
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Posted by ブクログ
<目次>
第1章 もう、あの頃には戻れない
第2章 1/12
第3章 元・巨人ファンミーティング
第4章 スルースキル
第5章 隣の芝生
第6章 熱狂の真ん中で
第7章 人のふり見て
第8章 象徴と地方
第9章 春を待つ
<内容>
タイトルに惹かれたが、内容はプロ野球の改革案だ。タイトルの球団のロートルの死は必然だが、それだけではプロ野球の人気復活はありえないと。ファン(現・元)に聞き、他の球団の状況を調べ、MLBやサッカー、プロレスまで探索に赴き、そしてインタニュー(これがなぜ駒田かは、第9章に書いてある)までしている。少年野球の減少や高校野球の二極化など、まだまだ心配は数多い。日本のプロ野球が気になる人は、ぜひ紐解いてほしい。
Posted by ブクログ
「元・巨人ファン」を追った取材でわかったのは「いつの時代にも元・巨人ファンは多かったが,いまはそれを埋めてファンを増やすほどの新規巨人ファンがいない」ということだった,というのはそうだろうなとおもいつつ,こういった結論を導出するところがちょっと突然だったかなという感想.
駒田の「象徴となるスターと,高卒で地方から出てきてジャパニーズ・ドリームを掴んだ脇役選手のバランス」という指摘が非常に説得力があり,このインタビューの章だけでも読み応えがあった (逆に言うと,それ以外の章はちょっとダラダラしていたかなぁ,という気持ちが拭えない)