あらすじ
いまや中学受験20%の時代。やはり国立・私立の中高一貫校こそが一流大学への近道なのか? 中学受験の意義はそれだけではない、と著者は言う。偏差値という「見える学力」だけでなく、判断力や創造力など「見えない学力」を鍛えるきっかけになるのだ。さらに親子の対話がいっそう深まる。では、受験を決断した家庭は、何にどう取り組めばいいのか。本書では、昨今の中学受験事情をレポートしながら、具体的な対策を開陳する。「父親も塾選びに参加する」「入れ得感のある学校は?」「第一志望主義だと全滅する」「年収500万でも大丈夫か?」「偏差値40台でも有名中学に合格できる?」など、他人には聞きにくい情報も親身になって教えてくれる。さらに、昨今話題になっている公立の中高一貫校についても解説。「ゆとり教育」の見直しにより、はたして公立学校は復権できるのか? 「中学受験は子どもを伸ばす」という観点から、憧れの名門校合格への道を案内する。
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Posted by ブクログ
10年前に書かれた本。豊島岡女子と西大和学園と両校共にこの10年、急上昇した学校が取り上げられ(2校の校長のインタビューあり)るなど、しっかり取材されていることがよく分かる。
親の心構えを書いてあるものなので、中学受験を控える父親は読んでおいて損はないと思う。
Posted by ブクログ
子供が出来た&中学受験経験者なのですが、親としての視点を鍛えるために手に取ってみました。主に、①塾の必要性②中学選び方③学力育成方法④子供の接し方 が色々参考になりました。特に③については実行にうつしていきたいなと。
●塾の必要性
・小学校より塾の方が教えることがうまいことは子供本人たちも認めている
・総授業時間ゆとり前は3900時間がゆとり後は2900時間に減っている
・教科書のあまりのレベル低さに危機感を募らせる
●中学選び
・子供と対話しながら、この子は○○になりたいんだなと察知し、それにあう大学に見合った中学を選ぶのが強力な後押し
・論文指導(中三卒業論文)やディベート授業がある海城中が上位
・自由か規律かは子供を見て。矯正されすぎると学校自体がいやになる恐れあり
・教師陣の熱が高く、学ぼうとする意欲に満ちている学校が大事。伝統にすがっているところは敬遠
●学力育成
・大手が出している市販問題集を各教科2冊ずつ手に入れておく(当該学年と一つ上)
・徹底した読み書き計算の反復学習が学力アップの近道
・高度なものでも30回も読めば感情をこめてよめるようになる
・15分ずつ3つに分けるモジュール授業。音読→百ます計算→絵
・小五になったところで過去問に触れておく
・「不便であることの素晴らしさをかきなさい」「バカらしくてもやらなければならないこと」などつめこみでは出来ない問題が沢山ある。
・毎週土曜日に家族で一週間のできごとを親子で話し合う
・トイレに日本地図。産業の特色が盛り込まれているのがベスト
●子供の接し方
・この子は伸びると思って接すると本当に伸びる。ピグマリオン効果
・しかるときは3つか4ついいところをあげて、こうすればもっとよくなるという
・子供で一日何時間もテレビを見ていた人で高学歴な人はいない
・感動と驚きを与えることが親の責務
Posted by ブクログ
親子して受験目前に迷い、慌て、煮詰まってしまわぬよう、目的を明確にし、ぶれない軸を確立させておきたいものだ。
親から子への言葉がけは心理面においてもかなり影響力があるようなので、感情任せの言葉は慎まなければいけない。
受験と言っても、学校により受験方法や日程、費用、進学実績など様々であり、よく考え見極めて決定する必要がある。
父親にもぜひ協力をしてもらいたい。
何を目的に受験するのかを子どもとしっかり話しあっておく必要がありそうだ。