あらすじ
明治史上の重要人物に対するかつての見方は、昨今の研究によって大きく覆されつつある。22の明治史のキーパーソン――木戸孝允、西郷隆盛、大久保利通、福澤諭吉、板垣退助、伊藤博文、井上毅、大隈重信、金玉均、陸奥宗光、李鴻章、山県有朋、谷干城、榎本武揚、小村寿太郎、桂太郎、明治天皇、岩崎弥太郎、松浦武四郎、福田英子、嘉納治五郎、乃木希典――を最新の実証研究に基づき、気鋭の先端研究者たちが捉え直す。『明治史講義 テーマ篇 』とあわせての明治150年記念出版。
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Posted by ブクログ
<目次>
第1講 木戸孝允~「条理」を貫いた革命政治家
第2講 西郷隆盛~謎に包まれた超人気者
第3講 大久保利通~維新の元勲、明治政府の建設者
第4講 福沢諭吉~「文明」と「自由」
第5講 板垣退助~自らの足りなさを知る指導者
第6講 伊藤博文~日本型立憲主義の造形者
第7講 井上毅~明治維新を落ち着かせようとした官僚
第8講 大隈重信~政治対立の演出者
第9講 金玉均~近代朝鮮における「志士」たちの時代
第10講 陸奥宗光~「蹇蹇録」で読む日清戦争と朝鮮
第11講 李鴻章~東洋のビスマルク?
第12講 山県有朋~出ては将軍、入ては首相
第13講 谷干城~国民本位、立憲政治の確立を目指して
第14講 榎本武揚~日本と世界を結びつけた政治家
第15講 小村寿太郎~明治外交の成熟とは何か
第16講 桂太郎~「立憲統一党」とは何か
第17講 明治天皇~立憲君主としての自覚
第18講 岩崎弥太郎~三菱と日本海運業の自立
第19講 松浦武四郎~時代を見つめ、集めて、伝えた、希代の旅人
第20講 福田英子~女が自伝を紡ぐとき
第21講 嘉納治五郎~柔道と日本の近代化
第22講 乃木希典~旅順戦・殉死・「昭和軍閥」
<内容>
ちくま新書の新書で読む日本史シリーズの近代人物篇。意外と誤解していた人物がいたり、やはり評伝は押さえておく必要があるかな?これは短いものだけど、章末に必ず添えてある必読書の中に、中公新書のものが多い。そのあたりから手を付けるといいかな?