あらすじ
初恋の人・翔子の未来を願った12月が過ぎ、いつの間にか咲太も高校二年生の3学期を迎えていた。
三年生の麻衣と峰ヶ原高校で一緒にいられる学生生活も残り僅かとなったなか、長年おうち大好きだった咲太の妹・花楓が誰にも明かしたことのない胸の内を打ち明ける。
「お兄ちゃんが行ってる高校に行きたい」
それは花楓にとって大きな決意。極めて難しい選択と知りながらも、咲太は優しく花楓の背中を押してあげ――。
『かえで』から託された想いを『花楓』が受け取り、未来へ一歩踏み出すシリーズ第8弾!
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花楓がその先を選ぶお話
牧之原翔子に関わる件が解決し、花楓の高校進学のお話になります。花楓は長いお留守番生活で学校生活から遠ざかっており、願書を出すにも人の目を避けるようにする様には心苦しいものを感じました。咲太と同じ高校に通いたいという"かえで"の願いを叶えたいとする一方、彼女があっての今の自分という現実が自己否定につながり、その狭間で苦しむ梓川花楓という人物が非常に繊細な内面を持つ事を実感します。定時制高校と全日制高校の在り方を含め、花楓の進学エピソードは"皆と一緒である事の是非"を深く考えさせるものでした。
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映画視聴済み。『おるすばん妹』のかえでも頑張ったけど、本巻の花楓も同じくらい頑張った。づっきーはいいキャラ。花楓の合否からの決断の流れはかっこいいね。映画だとストレートに表現されていたけれど、原作ではそこのところをぼかして、後日談のように種明かしされる演出も憎い。翔子ちゃんがパフェを食べる場面で前巻の回収して納得納得。「霧島透子」の名前でフックが撒かれていて、ラストでもそこに関して厄介な展開になりそうな予感。でもその前に、いつもの気になる終わり方からの『ランドセルガール』に行くしかない。
頑張れ花楓!!
お兄ちゃんと同じ高校に入りたいと猛勉強する花楓だが次第に自分の気持ちと向き合い自信で決断をした。今作は鼻楓の頑張りに感動しました。
Posted by ブクログ
普通とは違った道もあるし、人の幸せは人それぞれ、幸せは「みんな」決めるものじゃなく自分が決めるものだよねっていうお話。づっきー(広川卯月)がいい娘。
Posted by ブクログ
オーディブルにて。
今までと変わって今回は思春期症候群のキャラはおらず、妹の高校受験編。
スピンオフみたいな雰囲気かな?
妹愛の深さで咲太の株が上がりまくる。笑
前作で第一幕が終わって、第二幕が開幕…って感じかな?まだまだ読み続ける。
Posted by ブクログ
長大なエピローグとプロローグなお話。
妹の花楓の高校受験の話がメインになるのだけれど、それぞれの登場人物の日常が描かれている。
ここまで読んできて、それぞれの登場人物たちに感情移入できているからこそ成り立つ一作。
次巻以降、どういった状況に巻き込まれることになるのか、主人公たちはどうなっていくのか気になりました。