あらすじ
「貴族の命令は絶対!」――盲目の少年・伸也は、共に拉致された中学生たちと30人、この世の地獄に放り込まれた。「貴族」と「奴隷」に分けられ、劣悪な環境での強制労働。つきまとう死の恐怖。異常な環境で、少年たちの感覚は麻痺し、大切な友人までが壊れていく。伸也は誰より過酷な扱いを受けるも、優しさを失わなかったが、ついに……。
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貴族の想像
読み応えのある本だった。
最初は自分が奴隷の役になりきり可愛そう、辛い、憎いなどの感情で読んでいたが、
読み進めるにつれてその感情は薄れ、支配欲が優っていた。
山田先生の文力にまんまと乗せられました。
人間の本質的なところからホラーを覚える良い作品でした。
続きが気になる
スタンフォード監獄実験?の映画を観た際に、最終的に立場を逆転させたらどうなるんだろうと考えていたので、ラストを見てこの続きも読んでみたかったなあと思った。
Posted by ブクログ
スタンフォード監獄実験を連想する様な話。
ある若者たちが突然、何者かに拉致され、
何者かによって、若者たちは無作為に貴族と奴隷のグループに分けられてしまう。
貴族役の人たちは屋敷に住むことができ、
食糧を十分に与えられ、かつ 奴隷役にたいし
何でも命令してもよいゲーム形式を何者かによって若者たちへ説明される。
ゲーム開始後、貴族役たちは、最初は
その様に振る舞えば良いと意識していたが
次第に振る舞いがエスカレートしていき、
人殺しまで発展する。
その光景を何者かは観察しており、
10日が経ったある日、役割を逆転させてみては
と若者たちに告げる。