あらすじ
王国への謀反の疑いがあるとして辺境の町・フレンツェルへの偵察を命じられたエルマ一行。
本来の目的を隠し訪れたエルマたちを迎えたのは、家来からも民からも嫌われる曲者揃いの辺境伯一家。
引きこもりでたるみきった姿と心の長女・デボラ
病弱で性格は高慢・攻撃的な辺境伯爵の長男・ケヴィン。
滅びたはずの「魔族」を召喚しようとしているとうわさの辺境伯爵。
エルマ一行を邪険に扱う家族であったが、
エルマの「普通」のコミュニケーションの数々により
その関係はあっという間に変化し!?
「普通」を目指すワケあり少女のうっかりシャバ無双物語、第2弾!
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
「常軌を逸した能力と、人とは思えぬ美貌を有し、出会うものすべてを魅了してまわる、はた迷惑な娘」「突飛で、意外と素直で、けれどいつもどこか盛大に空回っている、びっくり箱のような少女」エルマ。エルマは、ルーカスとイレーネと視察にフレンツエル辺境伯爵のもとを訪れるが、魔蛾に悩まされる国民を救ったばかりか、魔蛾を撃退するのではなく利用しまくって、エルマエル様とあがめられる始末。伯爵家の家族の仲をも修復し、姉弟を魅了しまくる。あらあら普通は遠い。しかも、あらためてルーカスとイレーネの心臓もダイレクトアッタック。一方、監獄では、ハイデマリーが宰相クレメンスを大富豪で追い詰め、その純情を白日の下に晒す。とにかく破格なファンタジー。
Posted by ブクログ
可愛く美しい監獄の娘エルマのやっちらかし話の2巻。実は魔族のDNAを持つというのがわかるので、なるほどだから無双なんだなぁ、と設定がとても自然に(ぶほっ)感じてしまう自分に驚く。2巻では実家(監獄)のある辺境の村にすっかりエルマのツッコミ担当となったルーカス王弟殿下、侍女友イレーネとともにアンダーカバー任務に赴く。実家のキャラが豊富で多いのと逆に王家のほうはヒューマンリソースが乏しいのが読みやすさをブーストしているかと思う。魅力的なキャラが多い話も良いが、ともすれば忘れてわからんようになるのが難点。
うちにもエルマが欲しい。