【感想・ネタバレ】偏愛読書トライアングルのレビュー

あらすじ

書評やインタビューにひっぱりだこ、「王様のブランチ」ブックコーナーのブレーンも務める著者が、古今東西、本当に好きな本だけを紹介した、極私的かつ普遍的なブックガイド。読書生活を豊かにしてくれること間違いなし。エンタメも、純文学も、海外文学も、ノンフィクションも、面白くない本は一冊もなし。

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Posted by ブクログ

ネタバレ

「この人のおすすめの本には外れがない」と思えるような人が何人かいる。
斎藤美奈子や 三浦しをん、桜庭一樹など。
米原万里や吉野朔実などは読書の幅が広すぎて、はずれていたって気がつかないくらい。

で、この著者の瀧井朝世も、そんな存在になることが決定だ。
紹介された169冊のうち27冊しか読んでいないのに、まるでほとんどの本を楽しく読み終わったような気がした。
気になっていた本が多く紹介されていたせいもあるが。

彼女の好きな本は、きっと私も好きになる。
だって、今まで「カレーソーセージをめぐるレーナの物語」の書評なんて読んだことない。
よくぞ書いてくれました。
高知に実在する沢田マンションについて書かれた本も、私が読んだ本とは違うけど、やはり面白そうであった。
そう、沢田マンションはすごく興味深い建物なのよ。
よくぞ紹介してくれました。

ただただ、読むことの楽しさ、喜びが伝わってくる。
たとえ本を読んで自省の念に駆られることになっても、やはり読書はなんらかの喜びを与えてくれるのだ。

この人の書く文章が、紹介する本に対する敬意に溢れていて、読んでいてとても心地よい。
読後、読書欲がむくむくと湧きおこってきた。

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2020年03月31日

Posted by ブクログ

名前は知っているけど、特別に思い入れがある訳でもない書評家の論集。書店でサラッと目を通したとき、扱われている作品や、テーマ別に3作ずつを紹介っていう体裁が気に入って入手。内容も、期待以上に楽しめるものでした。ここでもやはり、読書欲を刺激された作品は数多あり、中には積読状態になってしまってるものもちらほらあったから、まずはそこからだな。楽しみはいや増す。

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2019年04月23日

Posted by ブクログ

すごくよかった!著者のお名前は読書会とかのツイートで目にしていて、ものすごい読書家なんだろうなあと思ってました。もちろん読書家なんだけど、「偏愛」とあるから、すごく通なものばかりのセレクトになってるのかと勝手に予想していたら、ベストセラーと本屋さんで積まれているもの、小説以外のノンフィクションなんかも入り乱れていて、詳しくない人でも読んでいて楽しいなあと思った。3冊いっぺんに紹介していて、かつそうやっていわゆる身近な本も挙げてくださっているので、読んだ本が取り上げられていると一緒に取り上げられた2冊ってめちゃくちゃ読みたくなるよね。そりゃそうだよね。笑

ブックリストとしての魅力はそういうかんじなんだけど、ここからは文章自体の魅力を語らせてもらうと、なんだろうこの無限の語彙!?と、次から次へと湧き出てくる表現の豊かさにぎょっとするくらいでした。あとは、これを読んで◯◯を思い出す、というエピソードがあちこちに散りばめられているんだけど、その発想のすごさ。ジャンルにこだわらないし、ただ知識があるだけでなく、発想を発展させていける。ご本人はおそらくご自分のことを「教養人」とはもちろん思っていないだろうけど、読書によってつく(報酬としてでなく、鍛えられるような)教養ってこういうことだな〜とつくづく思いました。
好きなものを豊かに語れる人として理想の人。ぜひいろんなところでこれからも文章を読ませていただきたいです。

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2018年03月03日

Posted by ブクログ

この本、読もう!と思うレビューが多く、署名と著者をiPhoneのメモにたくさん書いた。

関連するテーマで毎回3冊選ぶスタイル。タイトルからしてマニアックなのかなと思ったけどそんなことなかった。

装丁のイラストがとてもかわいらしいのだが、文中でその由来も分かるようになってる。

著者の本をまた読んでみたいと思えました。

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2018年05月19日

Posted by ブクログ

私は普段、翻訳小説を読まない。面白い作品を知らなかったから。
この本には、翻訳小説が多数紹介されている。いくつか気になるものもあったので、これを機に翻訳小説にも手を出してみようかな。
「訳者読み」という楽しみ方もあるのかと、新しい世界が開けた感じ。

表紙絵がなんで猫なんだろう?と疑問に思っていたが、最終回でその理由がわかった。
この本は単なるブックガイドではなく、著者の家族愛も多分に含まれる、ある種のノンフィクションだ。

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2017年12月16日

Posted by ブクログ

「作家の読書道」「作家と90分」の聞き手でおなじみ、瀧井朝世さんの読書エッセイ。
好きな本だけを集めたとあって、書評というよりはまさに作品への偏愛に満ちた情熱を感じます!特に海外の短編小説が好きなんですね。
新刊一冊を紹介して、そこからイメージした2冊をさらに挙げるというコンセプトもいい。私も大概そうやって次に読む本が決まっていきます。

この中で読んでみたいなと思った本を備忘のために。

ねにもつタイプ
ほんたにちゃん
嵐が丘
舟を編む
飛行士と東京の雨の夜
冬の夜ひとりの旅人が
厭な物語
なぎさ
オーブランの少女
友罪
風と共に去りぬ
贖罪
青色讃歌

元々気になっていたけど、滝井さんのレビューでさらにおもしろそう!と思って背中を押されたようなのが多かったですね。
これを機に読んでみよう。

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2017年12月03日

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