あらすじ
老親の介護、職場でのリストラ不安、実家に戻ってしまった妻、反抗期の娘……悩み多き40代中年サラリーマンの村山健司が、とある事情から雇った家政婦の恵。彼女には、決して知られてはいけない秘密があった……。近未来の横浜を舞台にした、新感覚の家族小説。
...続きを読む感情タグBEST3
このページにはネタバレを含むレビューが表示されています
Posted by ブクログ
AIが発達した社会では、「こういうこともありえるよね」と思える描写が多く、「フィクションだから」と割り切れないところもありました。
また、介護や思春期の子どもを抱える家庭の辛さ、大変さも描かれていて、読み応えもあります。
オチもリアリティがありましたし(エピローグでは「救い」がありすぎるようにも感じましたが、それもアリかも)、人口知能がどのようにアルゴリズムを働かせて「思考」しているのか、が(実際には違っているとしても)それらしく描かれていてストレス無く読むことができました。
要するに、人が相手であろうが、AIが相手であろうが、どういった意図で発言や態度を表明しているのかを考えて(想像して)相手と接することが、やっぱり大切ですね、ということでしょうか。