【感想・ネタバレ】動物はいつから眠るようになったのか? ―線虫、ハエからヒトに至る睡眠の進化のレビュー

あらすじ

私たちヒトは,人生の3分の1を寝て過ごす。
それほどの時間を費やさねばならないくらい睡眠は重要。
では,ヒトに至るまでの動物ではどうなのだろう?
ヒトに近い哺乳類は毎日眠っているっぽいので,ヒトと変わらないくらい重要なのだろう。
となると,ヒトからさらに遠い爬虫類や両生類はどうだろう?
もっと遠い昆虫などは,そもそも眠るのか?
昆虫が眠るとすると,その眠りはいったいいつから発生したのだろう?
本書は,そんな「動物はいつから眠るようになったのか?」という疑問に着目。
最近になってわかってきた,無脊椎動物の昆虫や線虫で発見された“眠りの原型”をひもときながら,ヒトから線虫へと進化をさかのぼり睡眠を考察。
我々が日々眠いのは,怠惰なのではなく,動物の宿命だったのか!?

...続きを読む
\ レビュー投稿でポイントプレゼント / ※購入済みの作品が対象となります
レビューを書く

感情タグBEST3

このページにはネタバレを含むレビューが表示されています

Posted by ブクログ

ネタバレ

睡眠の定義や種類(レム睡眠やノンレム睡眠)、各睡眠の平均的な時間や割合について、ヒト、その他哺乳類、鳥類、爬虫類、両生類、魚類、軟体動物、昆虫を含む節足動物、線虫(かなり原始的でありふれた多細胞生物)の各種における既存の論文の数値を紹介するという、かなり淡々とした内容。
最後には睡眠の起源についての章があるが、それほど深い考察は載っていない。
思ったよりなかなかマニアックな内容だと感じたが、睡眠についての進化生物学的な観点からの本は少なく、これはこれで知識として役には立ったと思う。
何かについて知りたい場合は多角的な観点から知識を得て考える材料にしたいのでこの本のような内容も必要だと思うが、娯楽としてはそれほど面白くはないかなというのが正直な感想である。

0
2024年05月29日

「学術・語学」ランキング