あらすじ
セントラルの調査官・ヨキとシュカが今回調査するのは、剣の腕が最も重要視される地。そこには、世界を創世したと言われる剣が存在し――。シュカが調査官になるきっかけになった物語「月夜に架かる橋」も収録。
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Posted by ブクログ
世界の不思議な現象を記録する、2人の調査官の物語。
今回は泣ける話が多い。心にジンと来るものがある。本のページ数はそこまでないはずなのに、世界観が濃いからページを捲る手が止められない。
伏線もバッチリで見習いたいところ。
世界が美しく、まだ見ぬ未知に溢れているワクワクを思い出させてくれる1冊。
Posted by ブクログ
このシリーズが何故好きかに気づいた。それは風景描写が上手だからだ。
世界の様々な地域を渡り歩く調査官の物語は、そこで起きる事件が物語の根っこだが、それが起きている各地域の情景が浮かんでくるので、読者も旅をしている気になれる。
今回も、剣に生きる人々が住む山水画のような国。千年前の奇跡と予言が結構いい加減に伝わっている国。渡世人が仁義を切る江戸時代的な国。そして、国土が痩せた国での調査官シュカ誕生の物語。イラストの助けもありつつ、見知らぬ世界を巡る読書の旅を満喫できた。
しかし、今のところ続巻の予定がなくなった、とのこと。最近の電撃文庫作品ではお気に入りだったので、大変残念でならない!復活を期待したいところ。