【感想・ネタバレ】ありがとうって言えたならのレビュー

あらすじ

決して仲のいい母娘じゃなかった。
だからこそ、今、お母さんに伝えたいことがある――。

余命宣告、実家の処分、お墓や遺影のこと、最後の旅行、そして緩和ケア病棟へ。
「母の死」を真正面から描いた、涙なしでは読めないコミックエッセイ。

***

「すい臓のほうに何かあるって」。
大阪で暮らす姉から、エネルギッシュで毒舌でコワモテの美人の母が、余命1年のすい臓がんだと告げられた。
釧路で一人暮らしをしていた母は、看護師をしている姉の元へ身を寄せ、通院と治療が始まった。抗がん剤の副作用や痛みに気分が浮き沈みし、母のイライラは最高潮。心はガチガチに閉じていて。
余命宣告、実家の処分、お墓や遺影のこと、家族総出の最後の旅行、そして、緩和ケア病棟へ。誰もが経験する大切な人との別れは、想像と違うことばかり……。
決して仲のいい母娘じゃなかったかもしれないけれど、だからこそ、今、お母さんに伝えたいことがある――。
思わず「お母さん」ってつぶやきたくなるコミックエッセイです。

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Posted by ブクログ

ネタバレ

自分が思い悩んでいるほど、親は自分の事を考えていないというような占い師?のフレーズに少し救われました。

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2024年08月29日

Posted by ブクログ

ネタバレ

『臨死! 江古田ちゃん』に続けて著者のマンガを読むのは久しぶり。朝日新聞の書評に取り上げられていたことから購入。
一番好きなところは、著者がお母さんに描いてほしいと言われていた遺影を描き上げ、お手紙とともに送るときの描写。
「そうだ、手紙も入れよう。お母さんが好きだって書いちゃおう」の部分。好きなのに、改めて「好き」と伝えないのが親子関係。伝えとかないと後悔しちゃうよなと、最近思っているので胸に来た。
それからもう1か所。
「私たちも『完璧な幸せ』の最中だった」
余命わずかな母親と、きょうだい、その配偶者、孫たちと思い出の地ハワイへ赴いたときのこと、結婚50周年の老夫婦を目の当たりにし、「完璧な幸せだ」を見た気がしてひるむが、自分たちも「完璧な幸せの最中だった」と気づくシーン。
巷で小さい孫を囲んで幸せそうなジジババを見ると、「幸せそうだな」と思ってうらやましく思っていたけれど、最近は、「それは私たちも過去にやったんだった」と思う。そんな心情が重なった。

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2018年04月15日

Posted by ブクログ

ネタバレ

一年前に亡くした弟と母、特に母との最後の数日を思い出しました。それぞれの家族にそれぞれの物語があるけれど、作者の方の混乱や喪失感がとてもよくわかりました。

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2018年03月11日

Posted by ブクログ

ネタバレ

自分がこの先迎えるであろう母との別れもこんな過程を踏むのだろうか。
読み始めからそんなことがずっと頭をよぎっていました。
クスッと笑えるシーンも多いなか、胸が締め付けられるような描写が後半に進むにつれて増えていくのが切なく、無言の母子のハグの場面は思わず涙がこぼれました。

それにしても、お姉様の強さというよりも、たおやかさがすごい。

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2023年09月12日

Posted by ブクログ

ネタバレ

毎日欠かさず化粧をしていた美しいおかあさんが、末期の膵臓癌で余命10ヶ月。
絵に描いたような優しいお母さんじゃなかったかもしれないけど、
余命宣告を受けてから、お母様が亡くなるまでの実話を基に描かれています。


・病気と向き合う姿
・生死への考え方
・両親の最期を看取る


母が居なくなるなんて、とてつもなく悲しい。想像するだけで泣けてくる。自分より先に旅立ってしまうと当たり前にわかってるつもりだけど、家族って理屈じゃないから、重ね合わせてポロポロ泣きながら読みました。


出来るだけ長生きして、出来るだけ健康で、出来るだけ笑っていてほしい。

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2018年04月08日

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