あらすじ
社長が育休を3回取得、副業は原則OK、働きがいのある会社ランキング1位(2017年、女性部門)。離職率28%の「ブラック企業」から変化を遂げ、ユニークな働き方で注目を集めている企業・サイボウズ。その「実験」の過程で見えてきたのが、会社という「モンスター」の存在だ。「私たちが楽しく働けないのは、会社の仕組みのせいなのではないか。会社がモンスターのように私たちを支配してしまっているからではないか」(「はじめに」より) 年を取らないと上がらない給与・役職や、果てしない残業、転勤など「社員を我慢させて働かせる仕組み」で回ってきた日本の会社。 ●代表(社長)の夢やビジョンが見えない ●「お客様第一」と言いながら、現場では今月のノルマ達成の話ばかり ●若手社員の元気がなく、目が死んでいる そんな会社にあなたが今いるとしたら、どうすべきか? その答えは、ぜひ本書を読んで導き出してほしい。また、今いる場所で楽しく働くために、サイボウズの実験から見えてきた“法則”=「モチベーション創造メソッド」と「フラスコ理論」を紹介する。時代遅れのサラリーマン代表の下で「我慢レース」を走るより、自分の「やれること」「やりたいこと」「やるべきこと」を100%生かして働いた方が、人生はきっと何倍も楽しい。やりがいをもって働きたい人、転職を検討している人、仕事とプライベートの両立に悩んでいる人に加え、チームのマネジメントに悩むリーダー層にも今後の指針を与えてくれる1冊。
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Posted by ブクログ
【印象に残った】
いけてないトップの会社はやっぱいけてない。
日本のカイシャには社員に我慢を強いている仕組みがある。
「やりたい」「やるべき」「やれる」が重なったところがモチベ高い状態。
これからは素直に人のスキルを借りる。
大事なのが頼むスキル。
経営者を信頼でき、未来も自分の夢を重ねていけると信じるのであれば、現状を受け入れて働けば良い。
夢を重ねるのが難しそうであれば、転職は良い選択。
掛け算思考でユニークなスキルを身につける。
日本:量の変化→質の変化へ。量の経営→質の経営。
市場性に基づいて給料を決める仕組みに変化する必要。
複業を認める→人口減少社会で必須。(マネジメント力が必要)
会社を見る目を養え。
経営者がやるべき:売上・利益のケツを叩く→今までになかった新しいアイディアとチャレンジを促す。
上位下達→現場でさまざまな実験を。
いい会社は、貢献と感謝が大きな報酬に。
変わろう。動こう。
Posted by ブクログ
★メモ
利益よりも、どこにお金を配分しているのかが大切。
どちらかと言うと利益よりも従業員の給与や報酬が大切で、利益はあくまでカス。その方が少なくとも働くヒトは幸せ。
サイボウズでも利益を出さないようにしている。法人税を払っていることに喜んではいけないのではないか。むしろ、会社の利益は自分たちの理念を実現するために、徹底的に自分たちで責任をもって使っていく。
会社や代表のビジョンと、従業員ひとりひとりのビジョンを重ね合わせる。その確認作業を怠らない。
やりたいは変化する、やれるは拡大して大きくはる、やるべきは期待に答えること。
やるべきの難しいところは選択を迫られること。そのときには自分でしっかりと意思決定をして、結果がどうであれ自分で責任をとること。それをサイボウズでは「覚悟」と呼んでいる。
すごい採用とすごくない採用。
すごくない採用は優秀な人を雇うこと。これは誰でもできるし、ある意味でリスクが小さい。
すごい雇用とは他の会社では採用されない人や、制限が多い人や、採用するのに勇気がいる人を採用すること。
フラスコ理論。フラスコの中に多様な人材をいれて、振ってみると、化学反応がおこって面白いアイデアがでてくる。フラスコの口が狭まっているのは、会社にはビジョンがあるからであり、その制限こそがチームで実行可能なアイデアを引き出す。フラスコの口は明確なビジョンです。この狭い出口に向かって、全神経を集中させることで、エッジの効いた成果を出すことができる。
サイボウズでは、フラスコで化学反応が起こりやすくするための触媒として「公明正大」と「自立」がある。
サイボウズでは「みんな」という言葉を使ってはいけない。みんなと一括りにすると、多用な個性の存在を見落としがちなので。 書籍「嫌われる勇気」にも同じようなことが書かれている。
Posted by ブクログ
まとめ
会社の売上は代表取締役が全て握ってる。
仕事を楽しむには自分の求めてる事と企業理念が一致することが必要。自分の求めてる事にお金を使ってくれるから。
企業が潰れて新しい企業が生まれる。
企業の新陳代謝が高いことは、あまり必要のない会社が潰れてより価値のある会社が増えるので良いこと。
生物学的にも短命で命を繋いでいく繁栄方法の方が適応力が高く、理に適ってる。
市場価値を高めよ
カメラ×ゲーム×映画×店長×IT×コミュニケーション好き×シール集め×
唯一無二の存在になれ
今の時代はインターネットも普及して理解も広がり自由に生きられる。働ける時代になった。
これから楽しむ人生を歩むかどうかは君次第だ。
Posted by ブクログ
【どんな本】
労働力を搾取して、利益を追求しまくるモンスター(会社)の支配から抜け出すために、我々サラリーマン読者に対し、今すぐ変わること、動くことを訴えている本
【内容】
モンスター(会社)から抜け出そう
【抜け出す3つの方法】
1.新しいことに挑戦し続ける
2.得意なスキルを更に伸ばす
3.希少人材になる
【主張】
変わろう、動こう!
Posted by ブクログ
p45
ジョブ型雇用:合意のない転勤は起きない
米国では定年制度は年齢差別に当たるため憲法違反
p92
カイシャの代表の思いと自分の思いが重なっていると仕事が楽しくなる(モチベーションが安定して高い)
p46
どんな人が代表なのか、よく見ておく
p118
自分の意見を変化させ、最初は思いもよらなかった落としどころがみつかるような瞬間こそ、交渉の面白さ
p116
相手はどんなコンセプトを望んでいるのか、自分はどんあコンセプトを望んでいるのか、その両方を満たすための手段を考える。これが交渉の基本
→仕事で感じる違和感をそのままにしていた、と反省。
交渉していかないと。☆
p102
モチベーションの高い状態とは「やりたい」「やるべき」「できる」の3つの条件が重なっている
・そのために交渉する
・どういう形でやれば喜んでもらえるか
p126
ミートアップ
自分に近い興味や問題意識を持つ人たちが集まり情報交換する場
p166、p170「すごくない雇用」をしているカイシャでは
一部の人しか楽しく働けない
・どこでも欲しがるような優秀な人を採用するのが「すごくない雇用」
・「すごい雇用」とは「他の会社では採用されない人」「制限が多い人」「採用するのに勇気がいる人」を採用すること
・「すごくない雇用」をしている会社は「実態雇用力」がない
・長い人生を考えるとリスクが高い職場
p186
外から人が集まる「ハブ・オフィス」づくり
→こんなオフィスがある会社で働きたい
p94
一人ひとりにとって、「得ることがうれしい」ものをすべて報酬であると定義するならば、他にもたくさんの種類の報酬がある
この報酬こそが自分が楽しく働く源泉になる