あらすじ
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人びとが知恵と情熱を傾けてつくるから、伝統はつねに新しい。北海道のアスパラガス。六花亭のマルセイバターサンド。三陸のうに弁当。秋田の短角種かづの牛。栃尾のあぶらげ。能登のくちこ。加賀の鴨鍋。江戸前の鮨。鰻蒲焼き。ショートケーキ。――北海道から東京まで、食エッセイの名手をうならせた15の探訪記。
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
その土地に根付いた”絶品”の紹介であった
もう1冊の版とは異なりこちらは作り手が作り手が
手を加えることにより、日々進化し続ける
”絶品”の紹介です。
ピザやイチゴのショートケーキまで、
和洋問わず本物の味を追求する
作り手の姿勢には見習うべきものがあります。
Posted by ブクログ
平松洋子 著「日本のすごい味 おいしさは進化する」、2017.9発行です。日本の15の「食べ物」が紹介されています。間違いなく、全部、特級品です(^-^) 私は特に「栃尾のあぶらげ」、「岩手・久慈&宮古の駅弁(うに弁当、ウニあわび弁当など)」、「東京江戸前の鮨」に感動しました! 北海道十勝マルセイバターサンドもエントリーしています。
Posted by ブクログ
奈良を旅行中に、確か平松さんが東大寺前の奈良漬けの店を紹介してたよなと検索して知った本。
帯の背に「北へ東へ」とある東日本版をまず読む。
アスパラガス、秋田牛、鴨猟などの生産者や料理店のルポ。平松さんのエッセイでもかなり作り手に寄った内容になっている。
凍みこんにゃく等、失われそうな味を守るため各地で頑張っている姿を取材している。
しょっつるはハタハタから作るんだな。魚醤は元々、淡水の小魚作るのが、海の魚に切り替わったのか。
この本にあげられた食材のどれか食べてみたいなあ。
Posted by ブクログ
著者の作品を読むのは初めてだったのですが、食にまつわるエッセイストとしてたくさんの本を上梓されていて、25年以上のキャリアがある方ということで、洗練された文章に目を浄化されながら読みました(笑
雑誌の連載を纏めた本なので、15の短編に分かれていて、アスパラガス、鴨狩りから鰻屋、ケーキ屋まで割と広めのテーマが並んでいて、このチョイスを見るだけでも面白く感じます。
グルメを食べ歩いて感想を連ねる形ではなく、丁寧に取材していく中で、例えば食材がテーマであれば作り方から入って、作り手の苦労や喜びに触れられていて、1つずつの短編がまるでテレビのドキュメンタリーを見ているかのように、引っ掛かりなく入ってきます。
オーバーリアクションに美味しさを表現するような本ではないのですが、(どちらかと言うと)抑制的な味の表現や、食の背景にあるストーリーを描き出すことで、その食材への興味を掻き立ててくれる一冊です。
とりあえず、聖林館のピッツァ、くちこ、坂網猟の治部鍋、新橋の鮎正、凍みこんにゃくはどこかで食べていきたい…!