あらすじ
立派な「大人」になれた実感はありますか?
リアリティと現実のギャップに戸惑う人びとへ、新たな指針を示す人生論。
人生の選択肢が多様に広がったからこそ、生き方が定まりにくいこの現代。
それでも月日は流れ、いやおうなく私たちは年老いていきます。
「成熟のロールモデル」が見えなくなった現代において、
「若者」の立場を卒業し、「大人」を実践するとはどういうことか?
異なる世代との接し方、恋愛・結婚観、趣味との付き合い方。
充実した人生を送るためのヒント。
感情タグBEST3
このページにはネタバレを含むレビューが表示されています
Posted by ブクログ
ああ、こういう事を書く人がサブカルチャーの中から出てくるんだな。面白いことだ。それでも、世話することが、育てることが母性に近そうなのがなんともゲッソリするけれども。
Posted by ブクログ
ところどころでご自身でも書かれていたけど、やはり主観が多めの本だった。
成熟しにくい社会のシステムになっていることを認識することは大切だと感じる。
現在22歳の私からすると本当にこの感覚をこの先得る日はくるのか?という部分も多かったので、また数年後に読み直すと違う感覚を得られると思った。
===
P.43
乳児期(誕生~):信頼vs不信
早期児童期(18ヶ月~):自律性vs恥、疑惑
遊技期(3歳~):積極性vs罪悪感
学齢期(5歳~):生産性vs劣等感
思春期(第二次性徴~):アイデンティティ確率vs拡散
初期成人期(20歳~):親密さvs孤立
成人期(40歳~):生殖性vs停滞
老年期(60歳~):統合性vs絶望
P.84
アイデンティティが確立していない人のほうが、概して「否定に打たれ弱い」
P.118
誰かのことを反面教師として敬遠する際、どこか自分に似たようなところがあって苛立ちを感じて~。
P.139
あなたが40歳、50歳になったとき、どういったものを年下の人間に差し出せますか?
P.144
年下の流行や活動に対する複雑な感情の中には、急激に伸びていく若者が自分に追いつき追い越していくことへの危機感や、自分たちの時代が過ぎ去って次の時代に変わっていくことへの焦り、自分たちの世代には馴染みのない技術や思想を身に付けていくことへの疑念などが含まれていることでしょう。
P.168
その人内面に宿る「性格」とは、言動や表情に現れるもの~。
P.220
因縁:すべての人、すべてのもの、すべての行いは無限に関連しあいながら過去と現在を作り、それらが未来をも形作っていく。