【感想・ネタバレ】ふいにあなたが舞い降りてのレビュー

あらすじ

19世紀ロンドン。30歳の誕生日を目前にして、女流作家アマンダは、ある決心をした。記念すべき誕生日に、「男娼」と初体験をすることに決めたのだ。約束の時刻。現れたのは、イメージしていた「プロ」には似つかわしくない、知的で、どこか危険な感じのする美貌の青年だった。いったい、どういうこと?しかし、短く甘いひと時を過ごすと、青年は名も告げず、「夢の途中」で立ち去った。数日後のあるパーティーで、アマンダの前に再びその青年が現れた。実は、彼こそがアマンダの最も嫌う急成長の出版社の社長、ジャック・デヴリンだったのだ。ジャックはアマンダにある出版計画をもちかけるが……二人の一筋縄ではゆかない恋の行方は!?

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安心して読める良作

不美人30歳(この時代では中年)女性✖25歳のアウトロー的な実業家との年下攻め。

おちついたしっとり感のある、よくまとまった読後感でした。
大人の女性の方が絶対に楽しめる内容です。

あと従来のヒストリカル系とは違うので、王道ヒストリカルに飽きた女性には楽しい清涼剤になる可能性大。
人的に好みではなかったので、評価が低いですが、良作です。

男娼として出会う、という見出しに釣られて想像するような起伏の激しい作品ではありません。
そっちを期待すると、私のようにガッカリするかも。
出逢い=男娼コンセプトをストーリーに劇的に盛り込むような展開ではないため、その辺は期待はずれ。

逆に、ヒロイン・ヒーローがこの時代の進歩的な人物像に設定されている事で、時代的な背景を存分に生かした構造的な面白さをたっぷりと楽しめます。
ヒロイン・ヒーローが互いに時代背景的要素を乗り越え、過去のトラウマを癒し、高め合える関係で綺麗にハピエンを迎えるまでが丁寧に綴られた良書です。

見どころは、互いに自立心旺盛すぎて、なかなかくっつかない2人と、2人の挑発的なやりとり等でしょうか。
若いヒロインではありえない、会話の楽しさがあります。






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2016年11月10日

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