【感想・ネタバレ】新装版 花の生涯(上)のレビュー

あらすじ

三十五万石彦根藩主の子ではあるが、十四番目の末子だった井伊直弼。「政治嫌い」で、気楽な学問三昧の暮らしを望んでいた直弼だったが、一代の才子・長野主膳との親交を通して、時代を見る眼は磨いていた。しかし、絶世の美女たか女との出会い、そして思いがけず井伊家を継ぎ、幕府の要職に就くや、直弼の運命は急転していく…。安政の大獄を引き起こし、桜田門外の変で惨殺された井伊直弼、波瀾の四十六年間を、見事な筆致で描ききった不朽の名作、ついに電子化!

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Posted by ブクログ

ネタバレ

大老井伊直弼の話。
安政の大獄を断行し,維新の志士達からは目の仇にされていた直弼だが,開国し,日本を強国にせねばならない,西洋の技術を日本に輸入しもっと良い暮らしを日本に導入せねばならないと考えていたことは,龍馬や勝らと同様であり,ただ,幕府方に居たということで,悪役の大親分に祭り上げられたように感じる。これまでの直弼は暗いイメージであったが,決してそうではなく,本書籍でその考えも一新され,見直したほどである。
あれほどの大獄を断行した直弼は,当然,自分も刺客に襲われて明日の命もどうなることか分からないと感じていたが,それをおしてまで,閉ざされた日本を開国の方向に舵をきったことは,荒治療ではあったが誰かがせざるを得ず,その跳ね返りは自分が一人背負うという信念で事にあたっていたという。吉田松陰も大獄の犠牲者と思われていたが,これは,長州藩が自ら幕府に差し出したのであり,ただ直弼のみが怨まれるのも納得が行かないとも思う。
本書は昭和38年のNHK大河ドラマの第1弾らしい。
全2巻。

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2013年12月15日

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