あらすじ
小説だからこそ、書けることがある!著者はフィクションの力で戦後史最大の謎をついに解いた!――昭和24年7月6日、初代国鉄総裁下山定則が轢(れき)死体で発見された。昭和史屈指の謀略事件ともいわれる「下山事件」である。はたして誰がどのように計画し、実行し、真相を闇に葬ったのか? ベストセラーとなった第一級のドキュメント『下山事件 最後の証言』(日本推理作家協会賞、日本冒険小説協会大賞受賞)から10年、ノンフィクションでは解明しきれなかった“真実”に、小説という方法で到達し、事件の全貌を描き切った空前の傑作長編!熱い期待に応えて発刊と同時電子化!
...続きを読む感情タグBEST3
このページにはネタバレを含むレビューが表示されています
Posted by ブクログ
人名が多くて覚えられなくて、読むのが大変で1ページ2分くらい掛かった。半分ノンフィクションみたいな小説なので、資料性がある分エンタメ性が低いのではないだろうか。下山総裁が殺される場面が生々しくて怖かった。戦争で人を殺していた人が戦後暗躍している感じも生々しかった。他殺説を封殺するために人事異動をして骨抜きにするところがすごくリアルだった。柴田先生のノンフィクションの方も先に読んでおり、下山事件はもうお腹いっぱいだ。
Posted by ブクログ
昭和史最大の謎と言われる事件の断片をフィクションで埋めて生まれたノンフィクション。
今までもこの事件の謎を追う本を著している著者ならではの密度の濃さ、熱の高さが圧巻。
真相は闇の中とはいえ、時の権力の怖さに震える。
「利益」を守るためなら、人は鬼にも悪魔にでもなれるという事か。
Posted by ブクログ
どこまでが作り話かわかりずいので、文庫になった証言本のほうが、事件を知るには良い。でも時代背景の説明や戦後の東京の雰囲気はこちらがよく書かれている。小説にしては事実を追うせいか、人物描写に思い入れが少なく、印象に残るキャラクターは皆無。旅館の嘘つき女将フクくらいか。
Posted by ブクログ
「下山事件」は聞いたことはあるが詳しく知らない。
そんな状況だったが、新聞書評で気になり、読んでみた。
事実の積み上げから小説としてまとめられている。
おそろしいとしか言えない事件だ。
利権のために人を殺すこともそれを隠すために証拠を用意したり、圧力をかけたり…一体なんなんだろう…。