【感想・ネタバレ】逆転のメソッド 箱根駅伝もビジネスも一緒ですのレビュー

あらすじ

2015年正月、91回目の開催となった箱根駅伝は、日本中が青山学院大学の初優勝に沸いた。勝利に導いたのは、かつて中国電力のサラリーマン時代、「伝説の営業マン」と呼ばれた原晋監督である。わずか8年前までは箱根駅伝に出場することさえできなかった青学陸上部の躍進の秘密は、その指導法にあった。高い目標設定とそれを実現させるためにどうするか考えることは、ビジネスも駅伝も同じだと言い切る著者。何度も苦汁をなめながらも、不屈の精神で逆転してきた原監督の「理論と情熱」を併せ持った指導力・交渉力とは? アスリート、ビジネスマン待望の1冊を同時電子化!

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Posted by ブクログ

ネタバレ

・魔法をかける アオガク「箱根駅伝」制覇までの4000日
・フツーの会社員だった僕が、青山学院大学を箱根駅伝優勝に導いた47の言葉
で読んだ内容と重複している部分はあります。
ただ、以下2点は、他の本より詳しく書いてあったこと、他の本では書かれていなかったことなので、読んで良かったです。

中国電力を辞めて、青学に行く際に、はじめ中国電力に籍を残し出向という形が取れないか(=青学ダメだったら、戻れるように保険をかけておく)と人事部に交渉した際に、ハウスプラス中国の吉屋社長から言われた名言が、他の本で読んだものより、長かった気がしたので、ここに抜粋して載せます。
74ページ
「人間、退路を断ってこそ、初めて成果が出るものだ。そんな簡単に箱根駅伝に出られると、おまえは思っているのか。そんな簡単なものなら、おまえが監督になる必要がないし、面白くとも何ともない。困難だからこそ、死にものぐるいでやるのであり、必死でやるからこそ面白いのだ。そんな保険をかけて行くくらいなら止めたほうがいい。優勝なんて絶対に達成できないから」

原監督が青学に行きたいと思った理由に、中国電力では限界が見えていたこと、陸上部の5年間があったため同期とは差が付いていたこと、陸上部の辞め方が良くなく、社内的にはバツが付いていたこと、伝説の営業マンとなっても、中国電力は営業を頑張っても出世・給与が増える会社ではないこと(さすが、インフラ!)と思っていたところでもあったそう。これは他の本にはなかったと思います。転職理由って、現職に対する不満も当然ありますよね…

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2025年04月14日

Posted by ブクログ

逆転のメソッド
箱根駅伝もビジネスも一緒です
著:原 晋
祥伝社新書

伝説の営業マンであった、原晋氏が、天職と思える駅伝の監督になり、2015年に優勝を勝ち取るまでの物語です。彼の言葉はとってもわかりやすい。営業マンとしての試行錯誤、結果を出すそのシビアな精神に、尊敬の念が湧いてきました。また、読み進むにつれて、原晋とは、小器用なんだな。そして、数年で、底と頂点を行ったり来たりしている収まりの悪いひとなんだなと感じました。まさに、「栄光」と「挫折」の記録だと思いました。

気になったのは、次です。

・生活態度をあらため、チームの和を大切にすることが結果につながったというこのときの成功体験が、後に青学の監督としてチームづくりをする際の原点になっている。

・営業で勝つ秘訣はなにか。第一に挙げられるのは営業マンの情熱である。お互いに利益があり業績を上げるにはどうすればいいのかというロジックで、提案していくのが最大のポイントだ。押し売りの営業では、絶対に長続きしない

・人間、退路を断ってこそ、初めて成果がでるものだ。困難だからこそ、死に物狂いでやるのであり、必死でやるからこそ面白いのだ

・素行の悪い選手を採っても大丈夫だろうと思ったのだが、それは大きな間違いであった。素行が悪いから絶対に採っちゃいかん、と釘をさされていた

・力は十分にあるわけだ。では、何が足りないかと言えば、心の絆である。

・駅伝というのは、「心のたすきリレー」であるから、心の絆がないチームの場合、往路で後れを取ったら、復路で挽回することはありえない。

・青学にカラーに合う選手とは、どういう若者か。ズバリ言えば、表現力が豊かな人である。そして、自分の言葉で会話ができる人、勉強が好きでしっかりと勉強する人、努力を惜しまない人である

・目標管理シートや、練習日誌などを書くことによって自分の頭で考え、部員たちの前でしゃべることによってみんなに自分の考えを伝えるとともに決意を強くする。さらに、みんなとグループトークすることによって考えや決意を共有し、チームの和を広げていく。これが、青学メソッド、あるいは、原メソッドの骨子である

・キャプテンの条件とは何かと言われれば、私の答えは、ズバリ、「男気」である
 一生に一度きりのチームで部員たちは、「あの人のためにがんばろう」「あの人ならついていける」と思わせるキャプテンにならなければならない

・いくら理屈を説いても人は動かない。最後はやはり、行動力と情熱が人を動かしていくのである

・人と議論することについても、一言触れるならば、枝葉末節を議論しても意味がない、ということである
 その何かをつかむためには、幹の部分を議論する必要があるのだ

目次
はじめに―駅伝もビジネスも同じである
第1章 選手時代の栄光と挫折
第2章 「提案型」営業マンの伝説
第3章 箱根駅伝優勝への道―ゼロからの大作戦
第4章 青学は、なぜ優勝できたのか
第5章 「逆転」を生み出す理論と情熱
おわりに

ISBN:9784396114121
出版社:祥伝社
判型:新書
ページ数:192ページ
定価:780円(本体)
2015年05月10日初版第1刷発行
2016年01月25日第3刷発行

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2024年06月13日

Posted by ブクログ

ピーキング
目標を管理する事で、毎年箱根駅伝優勝を確実なものとしてきた。
1年間の目標
1ヶ月の目標
合宿、試合の目標
を選手に立てさせて、自らの意思で、努力するというプロセスを大切にしている。
一歩先は大きいので、スモールステップで、半歩先の確実に手が届くところにある目標を、確実に達成させていくやり方。

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2022年01月23日

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この方の本は初期のが良い。青学初優勝直後の一冊。

本書の後にも多くの著作があるがだいたい内容は焼き直し。本書が1番シンプルなように思う。

中国電力の営業マンから青学の監督へ退路を断っての転身。よく決断したし奥様もついてきたと思う。青学OBでもなければ箱根駅伝の経験もない原氏を監督に推薦した方と学長等への原氏の伝説のプレゼンの方がその後の青学の躍進を考えると凄いことだと思う。

どちらかと地味な個人競技の陸上を明るいものに変えスポットライトを当てた原監督の功績は大きいとだろう。

原氏そしてチーム青学の何が強みかか良く分かる本。あらためて読んでも新鮮です。

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2021年01月17日

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青学原監督3冊目。
執筆された順としては本書が最初かと思われる。
前半は生い立ちから大学時代、中電に入社して陸上を引退、そして営業マンとしての苦労が語られる。他書で大体は知っていたが、本書が一番詳細だ。営業マンとして一からスタートし、商品の特性を理解し、そもそもの売り方から考える。逆境から始めたのも、陸上と決別したのも退路を断つ、に繋がっているように思う。退路を断つのはつまり、決意の表れ。決意の強さは情熱の強さとも言える。
がむしゃらにするのも大事だが、明確な理論と意志で実現する事、という事だろうか。

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2020年12月31日

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原監督が青学駅伝部を優勝に導いた過程を教えてくれる本。中国電力で伝説の営業マンと呼ばれるくらい活躍してた原監督ですが、駅伝に出た経験も、大会で優勝した実績もなかったそうです。
営業で培った目標管理方法、発想の転換、リーダーシップの取り方を駅伝に取り入れ、90年間駅伝に出たことがなかった青学を、監督就任10年で優勝まで導いた原監督。とにかく生き様も考え方もカッコイイです。
営業マンにも、スポーツマンにも学べることが沢山ある、何度も読みたい本です!

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2019年01月05日

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痛快。組織を強化し、成熟させていくために監督者がしなければならないことが凝縮されている。しかも難しいことや特別なことがない。修行僧的なリキみもない。押し付けがましさもない。実績を上げているだけに説得力がある。

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2017年08月20日

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理論派の指導者だと思っていたが、むしろ理論より「男気」の兄貴分といった人物だった。「昔とは時代が違う」ということを説明するのに「昔はエロ本を布団の下に隠していたものだが、今は携帯でいくらでも見られる。そのくらい違うのだ」などと力説していて笑った。

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2019年09月01日

Posted by ブクログ

実際に結果を出した人の言葉は妙に納得出来る
結局、駅伝もビジネスも、受験も就活も、もっと言えば生き方そのものも…一緒なんだろうなぁ~

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2018年03月05日

Posted by ブクログ

毎年、時間があれば観ている、箱根駅伝。
新興勢力の青山学院大学の監督である原晋さんの、メソッドです。
なかなか波乱万丈に人生を歩んでおります。企業人から監督業への転身など、とても自分は真似できません。
しかしながら、彼の手腕で見事優勝まで導いたメソッドには、感服です。
さすが、高等教育機関だけあって、自ら考えさせ、メンバー間のコミュニケーションを促進させる策を講じています。
それを補完する手段として、目標管理シートを用いて、目標を定量化すると共に、監督と選手、または選手間のコミュニケーションツールとしています。
コーチングの極意を観ました。
あと、ご自身の退路を断つ(中国地方では、かなり有名な中国電力を退社)ことで、選手達も、監督からの一言の重みが増したのかも知れません。
自信の覚悟と、自律的な育成が肝要という著者のマネジメントの極意を学びました。
勝つべくして勝ったのだなと、感心しました。

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2017年05月07日

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趣味のランニングの方の興味から選んだ本。
内容は組織づくりや目標達成へのプロセスなど結構ビジネスにも共通するような部分も多く、成功体験としても興味深く読み進めた。
また"情"や"男気"など、精神的な側面にも触れられていて、その辺のバランスも良いなと感じた。

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2017年04月23日

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◯要は集まったメンバーの間で意思の疎通をはかり、心の絆を作ればいいのだ。(91p)

◯青学らしいカラーの選手を採用する(103o)

◯目標管理シートや練習日誌などを書くことによって自分の頭で考え、部員たちの前でしゃべることによってみんなに自分の考えを伝えるとともに決意を強くする。さらに、みんなとグループトークすることによって考えや決意を共有し、チームの和を広げていく。(120p)

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2017年01月22日

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箱根駅伝で青学を初優勝に導いた監督の自伝である。
自称「伝説の営業マン」を語るだけあってビジネスでも
一味違う情熱と理論をもって成功し、駅伝でもその手法を十分に生かして指導していることが本書からうかがえる。箱根駅伝の舞台裏、各区間に配置される選手の特性がかかれており、今後箱根駅伝を見る際には2倍楽しめることと思う。

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2016年02月15日

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青山学院大学を箱根駅伝優勝に導いた原監督の自身の経験に基づいた指導方針をまとめた本。
選手として引退後「伝説の企画営業マン」と呼ばれた原監督がその経験を陸上部の指導にいかしていることが興味深かった。

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2015年06月21日

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青学駅伝の監督の本。
本人に決意させる、その決意した本人をやらざるを得ない環境にさせる、チームマネジメント、自分の考えを浸透させる。

評価についてしっかり向き合う。

こうあるべきリーダーの一つの手本なのかな。

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2022年05月28日

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駅伝の話、学生相手の話ではありますが、ビジネスに通じるところもあり楽しく読むことができました。組織づくりのステージの話、目標管理の話が心に残りました。

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2022年02月04日

Posted by ブクログ

元営業から、青学陸上部監督になって駅伝優勝まで導いた原さんの書いた本。

目標を全員で話し合いチームの目標を決め、個人の目標を壁に貼る施策に合理性を感じた。
一般的に個々人の目標はマネージャーとの間で秘密裏に共有されることが多いが、そのせいで目標のズレが生じわだかまりが生まれやすい。
公開したほうが相手が何がしたいか分かり、むしろ信頼感は強まりそうだ。また自然と協力しようという意識も芽生えそう。

男気という表現をよく使っており、最近読んでいる中国哲学の「仁義」の概念を思い起こさせ、損得感情を超えた絆の重要性を感じさせられた。

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2020年09月12日

Posted by ブクログ

本気で成功したいのか?俺のやり方を教えてやるよ
→いろいろなメソッドがあるが、結局はやるかどうか

慶應は箱根駅伝いけない
ここは外してはいけない、を意識する
退路を絶つ

自伝って感じ

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2020年01月26日

Posted by ブクログ

ネタバレ

青学 陸上部の原監督の本。2冊目
以前読んだ原監督の本と重複するので☆3とさせてもらったが内容的にはよい。
組織づくりや目標達成へのプロセスなど参考になる。
指導には理論と情熱を

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2018年05月27日

Posted by ブクログ

2003年当時の学長が校友から箱根駅伝になぜ出られないのか意見されることたびたびであり、強化部指定に踏み切ったことが箱根復活の道への発端でした。スカウティングの条件が記録以上にスクールカラー=一般学生に混じって授業を受け、コミュニケーションが取れることを重視していることが興味深かったです。確かに授業期間は陸上競技部員として過ごす練習時間より圧倒的にキャンパスで過ごす学生時間の方が長いので。大学4年間は文武両道バランスのとれた生活を送ることも強さの秘訣のようでした。

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2016年02月14日

Posted by ブクログ

青学の卒業生でもあり、原監督の出演しているテレビはなんとなく見てしまうので。ランニングで優勝を目指すことも、仕事も一緒だと説く。なかなかおもしろかった。

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2015年06月06日

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