あらすじ
韓流歴史ドラマは、史実とかけ離れた、彼らの幻想・願望の産物である!古代から近世まで、2000年間に960回も異民族に侵略された朝鮮半島の歴史は、苛酷そのものだった。軍は敗走、為政者は逃げ、政府は瓦解、庶民の生活は辛酸を極めた。外敵に翻弄され、名君も英雄も存在しなかった悲惨で救いのない歴史を何とか塗り替えたい、そんな願望が産み出したのが、あの波乱と感動あふれるドラマ群なのだ。コリア・ウォッチャーとして40年、日韓の歴史に精通した著者が数々の韓流歴史ドラマを解剖し、安易にその内容を信じることの危険性を説いた現代日本人必読の書!
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豊田先生飛ばしすぎ(^ ^)
最近流行(でも無いか?)の韓流歴史ドラマの虚構を斬る!という本です。私はSFファンでその流れで豊田有恒氏
の著作に接し、そこから韓国に興味を持ち、日本語に翻訳された韓国の歴史や社会情勢について論じた韓国の本を読んで行く内、当初抱いていた「日本はかつて韓国に多大な迷惑をかけたから猛反省しなければならない史観」に次第に疑問を抱く様になりました。この本は、韓流歴史ドラマに題材を取りながら、ドラマに描かれた様な「華々しく恰好良い韓国史」が如何に虚構と欺瞞に満ちたものであるかを、分かり易く論じたものです。
筆者の韓国文化と韓国人への熱い想いと裏腹に、韓国人が如何に夜郎自大な歴史観と共に生きているかを示して
日本人の時に自虐史観とも言うべき、度を超えた反省好きに警鐘をならしています。
Posted by ブクログ
自国の歴史が少ないという海を挟んだ隣国の韓国。
四分の一くらいは、読みにくい教科書の域を出ないと感じだが、以降は私にとってとても読みやすく理解しやすいものでありました。
この少し前にイギリスの歴史を読んだこともあり、イギリスの「君臨すれども統治せず」を引用したり、南、西と地域分けをする理由もよく理解できた。
韓国ドラマと歴史の比較引用も面白く成る程と思えるものだった。
この本のお陰でミン妃を知り、そちらも読むことにした。
この本を読むまでは、日本が朝鮮を侵略して植民地化したと思っていたけれど、元々中国の後ろ盾があって成り立っていた国と思えば、日本に同様の事を依頼しても不思議でない。
秀吉の征伐という理由、李朝が近代化を止めて何をしてきたか、この著者だから理解できたと思う。
Posted by ブクログ
韓流ドラマと史実が対比的に紹介される。古代史を実録のように描いておきながら、中世史はCGをまじえてファンタジックに制作するお国ぶりの指摘は興味深い。
SF作家お家芸の外挿法か、朝鮮半島の近・現代史にとどまらず、世界史も引き合いに出されて、理解がはかどる。
しかし、購入時は怒涛のように頻出する固有名詞とルビの多さに読みあぐねてしまった。
白村江の戦いに関心がわいたのを機に読破する。看板に偽りなく、李朝500年の歴史は本当に怖い。
Posted by ブクログ
文字通り、ドラマではなく真の韓国の歴史を綴った一冊。
朝鮮は歴史的に1000回近く侵略され、常に属国にあったことと、その反動で古朝鮮に対する憧れがあることがよくわかった。