【感想・ネタバレ】韓国が漢字を復活できない理由のレビュー

あらすじ

かつて日本統治時代に奨励され定着した漢字・ハングル混じりの表記法は、戦後変容を繰り返し、今や漢字を追い出してハングル一辺倒になってしまった。さらに、「国語純化」の名の下に、さまざまな用語・語彙を変更する流れが止まらない。過去の文献が読めなくなり、文化的弊害が叫ばれているにもかかわらず、あの国が漢字を復活させることができないのはなぜか。そこには、実は反日を国是とする韓国ならではの「日本隠し」があった!! コリア・ウォッチャーとして40年、日韓の歴史、言語、文化に通じた著者が鋭く抉出する、韓国の肥大したナショナリズムの実情。大反響のベストセラー、待望の電子化!

...続きを読む
\ レビュー投稿でポイントプレゼント / ※購入済みの作品が対象となります
レビューを書く

感情タグBEST3

このページにはネタバレを含むレビューが表示されています

Posted by ブクログ

ネタバレ

先日の出張で言語事情に興味が湧き、手に取った新書。劇的で変容といえるこの言語現象は、トピックとして重く、新書でさらっと読んで終わりには出来ない。

印象的な部分を引用しておく。

日本語と韓国語の間に、冷静な研究がおこなわれていないからである。もちろん、双方の責任である。
139頁

0
2018年08月02日

Posted by ブクログ

ネタバレ

単刀直入にいうと、韓国が漢字を復活しない理由は、現在韓国で流通している単語の多くは和製韓国語であり、漢字で表記すると、日本由来であるということが一目瞭然であるため、ということである。
筆者の立場は、日本は、韓国を植民地にしたのではなく、あくまで併合したのであって、韓国の文化水準の向上に貢献したというものである。
自分にとって新鮮であったのは、英語とドイツ語のような関係とは異なり、少なくとも両言語よりも距離が遠い日本語と韓国語の類似性は、同じ祖語から派生したということよりも、漢字という文化を共有したがために似たものになったという分析である。
また、日本で作られた漢字(明治の先人が欧米の文化から取り入れた概念に対して当てた翻訳語)が韓国のみならず、中国にも取り入れられており、現在も少なからず影響を及ぼしているという点である。
筆者の分析では、漢字を覚えるという点ではコストがかかる点を認めつつ、欧米のそれとは異なり、一度覚えてしまえば、新たな概念を理解するのが容易になるというもので、その分析には自分も賛成である。

0
2012年08月17日

「社会・政治」ランキング