あらすじ
基本的にモノ余りで、何を作っても売れない。そんなメーカーの嘆きが聞こえてくる中で、「無理難題」を乗り越えて成功した力強い現場の秘密をさぐる。「はじめにコンセプトありき」「最初から二兎(にと)を追う」「異なる分野の技術を結集する」「商品はロングセラーを前提に考える」……「強い現場」に共通する9つの法則とは?
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Posted by ブクログ
理系の現場力から新製品が生まれるということ。
①松下電器の洗濯機の事例:
②規制緩和を生かすか殺すか:totoのアメリカ市場への参入、伝統産業+最新技術でイノベーションを起こすこと。販売後ののサポート体制が大切であること。(墓の企業がなかなか手がつけられていないため)
③ユーザーのわがままから新技術が生まれる:パーソナル化されて社会の日本は海外市場とは違う。パイロットの消せるボールペン・google
④コンセプトありき:技術ロードマップの作成。消費者・生産者の両者の理解が得られる形にする
⑤技術は感動を生む:消費財メーカーは消費者に知られていないため、消費者のことが見えない。そのため、代替品の驚異・採用と苦労がたえない。
⑥二兎を追う:購入前と後での期待値コントロールが大切。顧客が何を求めているかを先読みし、より付加価値を載せる
⑦異なる分野の技術者の集結:オープンイノベーション。コマツ・
⑧技術はわかりやすく:インテル・suica
⑨ロングセラー:大塚製薬。サントリー。モノづくりは人づくり
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日本最強の大企業、ファナックなど、日本をけん引する製造業における企画、提案の考え方を現場の感覚から論じた本。
村田製作所やカヤバ(KYB)など、色んな製造業のモノづくりの感覚をうかがえる。
平易で読みやすい。読み物としてグッド。
Posted by ブクログ
技術や科学的な知見からお客様に必要な本当の価値を追求することが重要。実例をもとに紹介。どちらかというと理系の開発者にしたら普通の話。その技術や知見から生み出した価値を経営者が理解し、事業にどう結び付けるかが大事。
Posted by ブクログ
[ 内容 ]
「消しゴムで消せるボールペンがあったら…」→思わず「それは無理。」と答えてしまったあなた、現場失格!!
本書には、そんな「無理難題」を乗り越えた現場力の成功事例がいっぱいです。
・ヒット商品に不可欠な現場の資質とは問題山積で商品企画がままならない。
基本的にモノ余り。
何を作っても売れない。
そんなメーカーの嘆きが聞こえてくる。
一方で、「高くても売れる洗濯機」「消せるボールペン」「安くて、すぐ納品できるカスタムロボット」といった商品を実現したのもまた、現場の技術者たちだ。
成功を手にできた彼らは何が違っていたのか。
技術力だけでヒット商品は生まれない。
理系社員にも企画力が必要である。
実際にヒット商品を生み出した現場へと目をやると、そこに共通してあるのは優れた「現場感覚」だった。
問題に気づき、それを乗り越える方法を探ろうとする個人や組織の資質である。
[ 目次 ]
第1則 現場は観察するだけでなく、実際に体験する
第2則 一面からのモノの見方にこだわらない
第3則 使う人が求める究極の我侭こそ、発想基準
第4則 はじめにコンセプトありき
第5則 優れた技術は感動を生み出す
第6則 最初から二兎を追う
第7則 異なる分野の技術を結集する
第8則 技術はわかりやすく翻訳する
第9則 商品はロングセラーを前提に考える
[ POP ]
[ おすすめ度 ]
☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度
☆☆☆☆☆☆☆ 文章
☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー
☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性
☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性
☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度
共感度(空振り三振・一部・参った!)
読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ)
[ 関連図書 ]
[ 参考となる書評 ]
Posted by ブクログ
理系と文系の企画では実務としてはことなるが、結局方法論は同じだったりすると再認識。
うわべだけの企画では、文系、理系を問わず、効果はだせない。
セールスプロモーション企画に携わるプロデューサーとして、
より深く顧客の商品を理解し、分析し、
消費者の視点をもって企画することの大切さを学ばせてもらいました。
目的と手段を履き違えない!
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技術をどう製品に生かすか、そのためのアイデアは技術者だからこそ出せるものがある、という趣旨の本。
企画力をつける本というより、面白い読みもの。様々なプロジェクト事例が載ってます。
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開始:20090807、完了:20090807
不況で父親の時間をどう活かせるか。中国の通信機器メーカー、開発途上国向けの携帯、動力は太陽電池。価格も二千円程度。情報システム、何か問題が起こるとパソコンが悪いのか、ソフトウェアが悪いのか、あるいはインターネットプロバイダが悪いのか、それぞれの相性の問題があるのかわからない。だからソリューション。IMA社のティーバックのホチキス留めの違和感は日本にいかないとわからない。P&G、日本で企画が成功するとそれを世界に売れる製品へと進化させ、日本での製品開発投資に見合うリターンを得ている。その結果、20%という高い利益率。日本市場だけだと、利益率は10%ぐらい。グローバルで規模の経済がある。各国の企画を転用できる。こうなtってはじめてグローバル化だろう。コカコーラも同じ。音声認識、技術的には研究し尽くされた感があるが、実用的に遣われているとはいえない。不特定多数の人を空いてにすることは難しくても、パーソナル化に限定すれば工夫の余地はありそう。グーグルの原点は研究論文の評価指標のひとつである、「他の論文からの引用の多さ」。ホークアイ、製品ではなくサービスを売る。部品メーカーにも知名度は必要。第一に消費者の認知がないと代替品に置き換えられてしまう。カールツァイスとかキシリトールとか。二番目は人の採用。ムラタセイサク君。ワシマイヤー社。繊維業界から鍛造技術に転換。期待値コントロール。安川電機のロボット事業。徹底的にホンダに対応。ザイリンクス。メモリをロジックとして売る。スイカはかざすではなく、タッチ。ロングセラーとして売り続けていく覚悟。オロナミンC。ポカリスエット、点滴用の生理食塩水。
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特に響くことはなく、いかに日常を観察するか、チームで開発する時にはいかにして人を育てるかということでした。
観察は言葉にしなければ見ていないことと同じだと思いました。日常で商品を見た時には自分がなぜこの商品を手にとったのか、どこに魅力を感じたのかを全て言語化してから相手に伝えることができます。そのため、企画をする立場の人はやりたいという思いだけではなく、世の中を見渡すことから始めるのが出発点なんだと感じました。
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私たちの商品企画はシーズアウトの機能アドオンの「モノ視点」に陥りがちである。本書では、「現場での顧客の行動観察」に基づいた「コト視点」でのコンセプトづくりからの渾身の商品企画に入るべきである事を指南している。
Posted by ブクログ
いろんな企業の事例の紹介にとどまっており、企画力というタイトルに名前負けな気がした。
期待して読まなければ、あぁそうなんですね、へぇへぇと思える内容で面白いかもしれない。
Posted by ブクログ
文字通り、モノづくりにおける企画力について、実例を挙げて綴った一冊。
いわゆる技術力の粋を集めた「理系」というよりは、発想力という感じ。
ただ、コンシュマー系の製品に携わる者としては、実例が多く、参考にはなった。
Posted by ブクログ
理系の人なら、というか文系の人もぜひ読んでみては。
ヒット商品とはこのように生まれるのか!と思えるはず。
これを読んだあとに思ったことは、「専門分野じゃないから知らなくていい、考えなくていい」という考えではうまくいかない。
そもそも理系とか文系とかいう分け方自体に前から疑問を持っていたわけだが、結局実生活においては理系文系と分けることに意味はない。
そういうことも改めて考えられた一冊。
Posted by ブクログ
消えるボールペンやiPodなど、あの大ヒット商品が生まれるまでの開発秘話。
新しい商品はこうやって開発されていくんだなと素直に関心。
理系、文系問わずに読んでもらいたい。