あらすじ
◆「心理学」+「論理思考」で、人と組織を自在に動かす!
◆論理思考、ロジックツリー、仮説設定、MECE、イシュードリブンなどなど、論理的な思考法や仕事術についての本が数多く出され、大人気。たしかに「なるほど! 」と思う素晴らしい内容だが、本当にどこまで仕事に役立つのかは疑問。第一、人や組織は、論理的、合理的にばかり動くわけではない。
◆著者の永田氏は、マッキンゼーで論理思考の基礎を身につけた上で、人事・組織開発のコンサルに転じ、実績をあげてきた。認知の歪みなど心理学的要素や、日本独特の組織文化をしっかり理解した上で、マッキンゼー流をはじめとする論理思考を活用すべし、というのが著者の持論。数々の職場改革の実績や、脳科学・行動経済学・心理学・意思決定論などの新しい知見を取り入れ、論理と日論理をバランスさせながら、人と組織をどう動かすのかを解説する。
◆「人の理解は、どこでつまずきやすいのか」「変えることのデメリットばかりを指摘する上司をどう説得するか」「頭ではわかっていても行動につなげられない部下をどう動かすか」「お金では引き出せないモチベーションをどう高めるか」など具体例をふんだんに盛り込む。
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
心理学や認知科学を用いてロジカルなコンサルティングがうまくいかない理由を説明している。
そして認知バイアスや価値観を考慮したやり方を提示している。
人は論理だけでは動かないという当然のことを科学的な枠組みを持ち込むことで説得力を持って説明できている。
人の価値観はそう簡単に変えられない。
必要な改革だと頭でわかっていても、自尊心や思い入れや周囲との関係など本当に様々な理由でモチベが上がらない。
それらを明確化し、その場その場で適切な対処をしていくのが大事なのだ。
それは難しそうだと思う。
長いこと同質化した社会だった日本企業は気づけないが、人の欲望はそれぞれ異なる。
それを明示してくれたのはうれしい。
これはどうでもいい話だが、認知バイアスネタなら不合理のほうが個人的にしっくりくる
Posted by ブクログ
職場の「あるある」が書かれていた。非合理性や非効率はどこの職場でも課題になっている。どこの職場にも既得権益を貪る抵抗勢力があるのだと感じた。対処法も記載されていたが合理的でない人たちに対してどこまで理解がおよぶのか。。日々精進!
Posted by ブクログ
ロジカルじゃない行動をする上司にイライラしたことがあるが、自身にも原因があったのかもしれない。
スキーマがつよい、感情の影響で推論が歪んでいる、組織を守るため…
ふりかえってみるとたしかになって思うことがある。