あらすじ
経営学は、職場のリーダー、管理職がマスターすべき学問ですが、職場の矛盾、問題を解決し、より快適に仕事をする知恵が身につく、あらゆるビジネスシーンで使える実戦教養なのです。
「人はやっかいな状況に置かれると、分かりやすい犯人捜しをしがち」「自分はそうではなくても、他人はカネで動くと思ってしまう」など、ドラッカー、サイモンなど経営学の巨人たちが頭脳中に隠されている本当に使える知恵をやさしく解説します。
感情タグBEST3
このページにはネタバレを含むレビューが表示されています
Posted by ブクログ
経営について、わかりやすく深く広く教養という観点から紹介した良書。
〈メモ〉
・ハーズバーグ理論では従業員のやる気を高めるのは、従業員がその仕事の意義を高いと認識し、仕事のやり方についての自律性を与えられ、仕事をしながら顧客からの反応を得られるような仕事。すなわち有意義性、自律性、フィードバック。
・リーダーの機能は大きく二つのの分類される。職務遂行と集団維持。職務遂行機能は、組織や集団の目標を達成しようとする働き。職務遂行機能が高いリーダーは集団メンバーの基本的な任務や役割や目標を設定し、部下に対して仕事の仕方を指示するとともに、仕事の結果を評価し、適切なフィードバックを与えるなどの行動をとる。クールな態度で厳しくノルマを達成していくリーダー。集団維持機能が高いリーダーは組織や集団をまとめチームワークを発揮できるようメンバーの満足度と凝集性(その集団の仲間でいたい度合)を高めようとする働き。集団メンバーの個人的事情や感情に気を配り、部下のアイデアを尊重することで部下を動機づけ、アフター5などに相互作用の場を設定するような行動をとるとされる。親しみやすく優しく職場をまとめていくリーダー。
・研究開発テーマが面白いものの時には上司は部下を放っておき、つまらない仕事の場合には率先垂範で積極的に部下に関わる。
・組織に必要な三要素①協働意思 一緒に働きたいと思えること ②共通目的 他人と調整協力するために必要 ③コミュニケーション 共通目的に対して貢献しようと協働意思が沸くために目的が人々に伝達され、知らされるために必要不可欠。
・適応は適応力を締め出す。環境に適応すればするほど、組織特性を維持する力である慣性が大きくなってしまう。
・優れた戦略家の要素①明快で疑い所のない目標を掲げる②受け身に回らず、主体性を維持する。しかける③戦力を分散させずに集中させる④柔軟性を重視し機動力を持つ⑤リーダーシップが発揮できる⑥驚きをもった作戦行動をとる⑦間接的に攻略する(謀略・諜報戦)⑧安全性、確実性を重視する。
・戦略の重要なテーマとして、どこで戦うか。
・企業の新規事業企画などにおいて特にだ地名のはスタートのステップ。人任せにせずきちんと努力した市場・顧客調査をもとにしたセグメンテーションあるいは既存事業の再セグメンテーションをしっかり行うことが成功への第一歩。
・コアコンピタンスの戦略を実行しようとすると、①会社で成功してい事業や製品、サービスをピックアップ②それらの事業や製品サービスに共通する部品やプロセスを特定する③コアコンポーネントを生み出す技術やスキル、ノウハウ、すなわちコンピタンスを抽出する。④それがコアコンピタンスか確認する⑤コアコンピタンスの強化や活用を基本とする戦略を考案する。
・会社のあるべき姿や企業活動によって実現したい社会像などのあるべき姿を明確に提示し、全社員に共有させる事が大事。これが戦略を有効に機能させるかどうかの分岐点になる。あるべき姿がないと長い間頑張り続けることができない。
・人は未来を予測できないが目標を定めることの効力や全員を落ち着かせ、信じさせ、部隊や部族を組織的に行為させること。一致団結させる事。目標があたっていなくても一丸として動いたことで何かがみえ、新しく見出されたリアリティに部隊や部族の現場が対応できる。
・未来を正確に予測するよりも現場の従業員に信じられ、望まれる未来を提示して、現場に行為をもたらすことが大事。