【感想・ネタバレ】米陸軍戦略大学校テキスト 孫子とクラウゼヴイッツのレビュー

あらすじ

軍事戦略の不朽の名著『孫子』と『戦争論』。軍事戦略研究の大家が両書を大胆に比較し、真に学ぶべき戦略の本質に迫る。米国のみならず世界中の軍人が共通して学んだグローバル・スタンダードな戦略が学べる入門書。

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Posted by ブクログ

孫子とクラウゼヴィッツ、両者の共通部分を抽出し、補完関係と位置づけることでより現代的な意味を見出そうとする良著。
この本でいかにクラウゼヴィッツの『戦争論』が難解かを確認した。
また、まえがきで「日本は過去の戦争から何かを学ぼうとしたのか?」と問いかけているのが妙に印象的だった。まさしくその通りである。

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2013年02月15日

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ネタバレ

アメリカ軍は「ベトナム戦争の敗北」を経験した。 その後、なぜ敗れてかを著名な大学教授が分析してそれをドクトリンとしてまとめ上げた。 過去の著名な軍学書を紐解きまとめ上げた。 これが孫子であり、クラウゼビッツである。 この敗戦を踏まえて教訓を活かすところにアメリカのすごさがある。 今後、海外への派兵に関してはアメリカは厳しくなるであろう。

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2012年12月20日

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孫子とクラウゼヴィッツのテキストを比較し、戦争の目的や達成目標などの共通点と相違点を明らかにした一冊。

両者の思想の違いは表にまとまっていて、それを見れば一目瞭然ではあるものの、実際は両者の著書を紐解いて読み解いていくので読んでいておもしろいし、両者は対象とする範囲が異なる、という説明があり、また時代背景からその戦略の妥当性を探るなどの試みは新鮮。

特に孫子については儒教の影響を受けており、その点を注意して読む必要があるという解説はなるほどという感じ。

結論としては「盲目的にどちらかの言葉に心酔することなく、うまく組み合わせて自身の思想を強化せよ」にまとめられている。

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2018年08月20日

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比較対象として挙がりやすい両者だと思ったが、専門家からすると意外に比較は難しいということらしい。しかしながら本書は大枠で同じことを述べているとし、細かな共通点や相違を見ていく。
両者の時代と違い、大量破壊兵器の存在する現代だが、戦略面での考え方はいまだ有用であり、戦術面でもそれらの兵器を使用しない(出来ない)という前提で有効な考え方と言える。
戦争は政治の一手段であること、隣国は敵国であること。このような受け入れにくい事実から目をそらさず、戦争をありうる可能性として備えること。一億総貴族化で言挙げして見てこなかった人達もそろそろわかっても良い頃である。

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2015年03月01日

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ムズイ。
孫子とクラウゼヴィッツはよく対極として言われるけど類似点が多いことはわかった。
仕事で活かすとかバカなことは考えず、たまにドヤァと言うぐらいにとどめたい。

孫子の引用ルビふって下さい。゚(゚´Д`゚)゚。

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2014年06月19日

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何故★3つか。
これは軍事学をある程度知らないで読むと、そうとうしんどい上に分からないからだ。
かくいう私もそう(泣)さすが、米陸軍戦略大学校テキストである、基礎をやってから読むべし、と。

そもそも論じている階層が違うことなど、目から鱗。そういう発想なく触れていたので、これからは気をつけて戦争を読んでみよう。
そうなると、当時の日本軍や、これからのことを考えると…大丈夫かな、この国はと心配になる。
おそろしや、日本の文民統制。この言葉についても日本の誤解をさらっと解いてくれる。

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2014年04月14日

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東西で有名な軍事理論書、孫子と戦争論を比較するという野心的な試みの書物だった。私は東洋史をやっていたこともあり孫子にはかなり親しみがあったが、概ね妥当な評価と感じる部分もあれば、牽強付会すぎると感じる点もあった。またリデル・ハートが数ヶ所に登場してくるが、戦略論を読む限りでは、彼は孫子の継承者であるとは言えるが、注釈での、この二者に対しなんら付け加えていないという評価は言い過ぎではないかと思った。また孫子が儒教の影響を受けているという記述があったが、成立年代を考えると、”いわゆる”儒教の影響を受けていたと考えるのは無理がある。

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2014年03月23日

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孫子と戦争論のエッセンスを読み解いた本だったが、さっと読んだだけでは当然腹に落とせるわけもなく、強烈な印象はなかった。
ただ、孫子については、手元に孫子の解説本もあることから、仕事などの生活において置かれた状況から道標を知りたい時など、この本も参考にしながらもう一度、読んでみることとしたい。

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2013年10月14日

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本屋さんでタイトル見て衝動買い。
私としては「戦略」それ自体に興味があるというより。
「日本人とは何か」を考えるにあたって、第二次大戦がハイライトだと思ってて、第二次大戦を考えるにあたって、それ以前の軍事戦略について知りたくて、そのためには『孫子』と『戦争論』だ、と。
そういう意味で、本書のタイトル見て「なんてお得ッ!」と。
『孫子』は読めたけど、『戦争論』が…ほとんど脱落しかけで。

この本を読んで何がいちばん嬉しかったって、「研究者にとっても『戦争論』は難解」で「真正面から読破を試みるのは稀」だということ。
そうだよねえぇぇぇぇえッ?!
よかった私だけじゃナイ…!

結論としては、大きくざっくり言うなら。
「分析レベル」(クラウゼヴィッツ:会の作戦レベルに限定される 孫武:戦略からすべてのレベル及ぶ)について、と「情報・欺瞞についての重要性」(クラウゼヴィッツ:重視しない、むしろ混乱をきたすとして退ける 孫武:重視する、勝利の鍵)というところ。
「分析レベル」の違い、孫武の方が視野が広いというのは、兵家が諸子百家のひとつだった、ッてことが影響してるんだろうし、「情報・欺瞞についての重要性」の違いは時代の差による歴史=知識・経験の蓄積、技術の違いによるんだろうなあ、とか。

余談ですが。
本書の訳者さん、『失敗の本質』とか『戦略の本質』の作者さんの一人だったんだ…吃驚。
あとがきに「編集者さんと世間話をしてるときに『ワインバーガー・ドクトリン』についての話が出て…」みたいな記述がありましたが。
普通におしゃべりしてて『ワインバーガー・ドクトリン』なんて出てこないからッ!
本当、学者さんて…!

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2013年04月28日

Posted by ブクログ

孫武とクラウゼの違いがわかる。
時代の違いから違いがでたんだろう。

孫武は戦略
情報収集が勝ちに繋がる
奇襲が常套手段

クラウゼは戦術
勇敢に責めることが勝ちに繋がる
奇襲より戦力集中突破

自分の仕事で
色々試してみたい。

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2013年01月27日

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