【感想・ネタバレ】時給三○○円の死神のレビュー

あらすじ

「それじゃあキミを死神として採用するね」
ある日、高校生の佐倉真司は同級生の花森雪希から「死神」のアルバイトに誘われる。曰く「死神」の仕事とは、成仏できずにこの世に残る「死者」の未練をはらし、あの世へと見送ることらしい。あまりに現実離れした話に、不審を抱く佐倉。しかし、「最後まで勤め上げれば、どんな願いも叶えてもらえる」という話を聞き、半信半疑のまま死神のアルバイトを始めることとなり――。初恋相手の幼馴染、出産直後の母親、虐待を受ける子ども……様々な死者が抱える、切なすぎる未練、願いとは――。暖かな涙が止まらない、ヒューマンストーリー。

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Posted by ブクログ

ネタバレ

2026.02.22 (日)

積んでから3年経って映画化すると耳にし、キャストを見ることで登場人物の印象が固まる前に読もうと思い立って読み始め。

限りなく透明……あまりにも儚く綺麗な物語だった………
辛く切ない未練ばかりでしたが、素敵な物語でした。

最初はただ、死神となってアルバイトをし死者を救って自分の願いを叶えてもらう。そんな言ってしまえば等価交換のような設定にありがちかなと読む手が伸びなかったけど、最終日、佐倉くんの願いを見てとても純度の高い手紙のようなものを感じた。佐倉くんが託し、それを享受した少年が時を経てまた佐倉くんにお返しする……これは想像していなかった……なんて素敵な繋がりだろう……涙が止まらなかった……。
プロローグに戻ってハッとしました……花森さんと佐倉くんの願いは少年にたしかに届き、またそうして人から人へ紡がれていくと思ったら淋しさと温かさを感じました。恋情じゃない愛情も好きでした。

エピローグの佐倉くんと赤縁眼鏡を掛けた友人との掛け合いは、初めの頃を思い出して切なくなった……話し方もそっくりで……覚えていないことも多かったけど、佐倉くんはちゃんと花森さんのことを1ページに刻んでいたよ。高校3年の時にできた友達とプールに行ったみたいだから……断片的にでもね、嬉しいね……

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2026年02月22日

Posted by ブクログ

ネタバレ

☆5.0
今度映画化されると聞いて結構楽しみ!絶対観に行きたい!
内容としては死神の話で最初タイトルを聞いたときはホラー系の話なのかと思っていたら、違かった。内容は結構重い話だった。
主人公の佐倉が突然、同級生の陽キャの花森から時給300円の死神のバイトを勧められるという話だが、正直、設定とかが序盤は分からないからめちゃくちゃ面白いという訳ではない。まあ、少し2人の会話が面白いなと思う程度だった。話が面白くなってくるのは佐倉の元カノの朝月とまた良い感じの雰囲気になった。後日、朝月が亡くなる場面から面白くなった。なぜかというと序盤から驚きと悲しみが急に提供されるから。読み手の予想を上回ってくる感じ。
朝月の死以降もまさに驚く展開のオンパレード。伏線もあったりミステリーとしても面白い!
朝月の死からも佐倉は色んな死者に出会い、何回も挫折をする。その度に立ち上がり、前に進んでいく佐倉がめっちゃ良い。
死神とか死者とかの細かい設定がないのも良かったと思う。なぜなら、これは完全に元々は主人公の佐倉の物語なのだから、細かい設定が明らかにならなくてよかったと思う。
不満な点としては少し花森と佐倉の会話が身内ノリすぎてきついなとはなるところが少しあるところかな。あと、なぜ時給300円なのかは少し気になった。
この小説の一番好きな場面は正直、色々あって迷うけど、佐倉に死者だと知られてしまった花森が閉じこもってしまった。その時に佐倉が亡くなった元カノの朝月の家に言って、彼女がつけていた日記を読む。その日記を読み、佐倉にまたやる気が出てきて走るシーンだね。ここで「だって、俺は時給300円の死神なのだから」っていうところも最高!

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2026年02月07日

Posted by ブクログ

ネタバレ

よくある設定物かなと思いましたが、残酷なストーリーで、途中花森が死者じゃないかと思ってたらその通り。夕ちゃんの所はやり切れない。

ロスタイムと死者の力の描写は良かった。私も未練がありそう…? と思った一作でした。

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2025年07月04日

Posted by ブクログ

ネタバレ

死んだ後、消え失せるまでの「ロスタイム」が残されている世界、あなたはどう生きるか?「それじゃあ キミを死神として採用するね」と言われた主人公・佐倉。死神の仕事は「死者」の未練を晴らしあの世へと送ること。 任期の半年。何でも願いを叶えてくれるという嬉しいオマケ付き。主人公は死者の怒りや後悔や無念を痛いほど感じる。しかし死者の中には単純ではない人生もあった。このような経験を通して主人公は成長する。自分を死神に誘った笹森の背景は早々に気付いた。この小説からこれまでの経験があり「今の自分」があると再認識できた。⑤

時給三〇〇円の死神 = (君の膵臓 + ツナグ - 予定調和)÷2

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2024年08月21日

Posted by ブクログ

ネタバレ

一人目の依頼者の話が衝撃だった.
ヒロインの秘密と公園にいるおじさんが出てきたあたりから再度引き込まれた.

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2024年06月26日

Posted by ブクログ

ネタバレ

特に印象的だったのは、花森さんの正体が明かされる場面。花森さんはただのバイト先の先輩ではなく、死者に関わる存在であり、「ロスタイム」を与える側だったと分かった時、それまでの言動の意味が一気につながって鳥肌が立った。いつもどこか達観していて、優しいのに少し距離を感じる雰囲気も、“普通の人ではない”ことの伏線だったんだと思う。感情をあまり見せないようにしていたのも、何度も人の死を見届けてきた存在だからこその悲しさがあった。

そして佐倉の存在も、この作品の切なさを強くしていたと思う。佐倉との関係は、ただの恋愛ではなく、「失うことが決まっている相手とどう向き合うか」が描かれていて苦しかった。ロスタイムの中で過ごす時間は限られているのに、その短い時間だからこそ、一緒にいる瞬間がすごく大切に感じられた。読んでいて、“永遠じゃないからこそ人は誰かを大事にできる”という作品のテーマが伝わってきた。

また、この作品の「ロスタイム」という設定もすごく良かった。死ぬ前に少しだけ与えられる時間というのは、現実ではありえないけれど、その時間があることで、登場人物たちは言えなかったことを伝えたり、後悔を少しだけ減らしたりできる。ただ、それでも全部を救えるわけじゃないところがリアルだった。ロスタイムは奇跡みたいな制度だけど、“人生に完璧なやり直しはない”という残酷さも同時に感じた。

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2026年05月08日

Posted by ブクログ

ネタバレ

佐倉くん「人は過去に怯えるより、明日に希望を抱く方が幸せになれるみたいだぜ」
こんな前向きに生きられたら良いなと思う!
映画も見てみたい!!

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2026年03月06日

Posted by ブクログ

ネタバレ

映画化されるとのことで読んでみた。

タイトルから軽そうなお話の印象だったが、登場人物の「死者」たちの人生はなかなか重めで読むのが辛い場面も多かった。

この世に未練が残っている「死者」が、未練を晴らすためにロスタイムを過ごせるのはとても良いシステムだと思ったけれど、ロスタイムが終わった後はロスタイム中の出来事は人々の記憶から抹消され、モノも消失してしまい、ロスタイム前の本来の歴史に修正されるというのはやるせない。
結局未練を解消することができずに、諦めてあの世に旅立つ「死者」が多いのもまた切ない。

「死者」を担当する死神は、退職するときに願いを一つだけ叶えてもらえることになっているのだが、主人公は自分のために願い事は使わなかった。
自分以外の誰かの幸せを願い、幸せが連鎖していくのはいいなと思った。





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2026年05月11日

Posted by ブクログ

ネタバレ

軽く読めて、文体にもラノベ感がありました。花森さんのおちゃらけた風な性格は絶対何か裏があるなーと思いながら読んでいましたが、彼女自身が実は死神というよくある展開でした…。「大切なものは失って初めて気づく」という大切なことに改めて気づかされました。

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2025年12月21日

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