あらすじ
映画監督を夢見る青年・健司は、ある嵐の夜、行きつけの映画館・ロマンス劇場で一人の女性と出会う。彼女は健司がずっと憧れていた映画のなかのお姫様・美雪だった! モノクロ映画の世界から飛び出した美雪は、カラフルな現実の世界に興味津々で、わがままな彼女に健司は振り回されてばかり。共に過ごすうち、惹かれあうふたりだが、美雪には秘密があった……。極上のラブストーリー。
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Posted by ブクログ
ロマンチックで、でも破天荒さがあって儚いラブストーリー。お互いの最期を愛し合うもの同士で過ごせて、最後の願いを叶える瞬間はとても感動した!
Posted by ブクログ
p150「わたしは、人のぬくもりに触れたら消えてしまう」
p153「ずっとあの日々が続いてほしかった。でも、もうすぐお前に逢えなくなると知って一目逢いたくなってしまったんだ。逢って、最後に言いたかった。見つけてくれてありがとうって…」
p224家路につこうとした美雪が踵を返して入口のガラス戸をノックする。そして健司にそっと唇を差し出す。あの日できなかったガラス越しのくちづけを求める。
p230「最後にもうひとつだけ、わがまま言っていい?触れたい。お前のぬくもりを感じてみたい……いいよね……?」
健司に逢いたくてスクリーンから飛び出してきた美雪。健司の命が尽きる時にやっと健司のぬくもりも確かめることが出来た。最後はお互いの温もりを知ることが出来てふたりは幸せだったかな。美雪の秘密を知ってるので最後に触れ合うシーンは涙腺崩壊でした。
映画ヒロインが具現化!
綾瀬はるか主演映画の原作小説。ヒロインが当世ラノベ風のダンディ姫様キャラで面白い。
とはいえ基本泣かせ系小説なので、ラストはしんみり。
1960年代がメインの舞台。暴力的な二次元具現化(そこはなぜかファンタジー)ヒロインにふり回される軟弱主人公。そういう図式がお好きな方に。
Posted by ブクログ
映画をテレビで観た時も感動したが、小説の方でも泣けた…。著者の宇山さんは、儚い恋物語を作るのが上手すぎです。美雪が健司と過ごしていく中で性格がほんの少し丸くなっていったところには驚いたが、それだけ2人の間に信頼関係が生まれていたのだなと思った。
意外な結末だったけど、納得のラストだった。
Posted by ブクログ
牧野健司
慶明大学附属第三病院に入院。青春時代、仕事終わりに通った映画館「ロマンス劇場」を思う。新潟の田舎町から映画監督になることを夢見て上京。『京映株式会社』という中堅どころの映画会社で助監督をしていた。
佐多栄子
看護師。
吉川天音
孫のように懐いてくれている可愛らしい看護師。サボり癖は患者たちの間でも有名。
三好
看護師長。
美雪
『お転婆姫と三獣士』のヒロイン。演じた女優は随分昔に亡くなっている。
山中伸太郎
健司の同期。
俊藤龍之介
大スター。『怪奇!妖怪とハンサムガイ』の主演俳優。
成瀬正平
京映株式会社の社長。
清水大輔
『怪奇!妖怪とハンサムガイ』のプロデューサー。
成瀬塔子
成瀬正平の娘。社長令嬢。
本多正
ロマンス劇場の劇場主。
狸吉
虎衛門
鳩三郎
姫を守る三獣士。
Posted by ブクログ
・読もうと思って手に取ったら、カバーが二重になってて驚いた。
・タイトルがめっちゃいい。何か素敵なことが起こる予感しかしない。
・ラストは触れられないながらも一緒に生きていく選択をしたのが意外だった。
映画版もあるので観るのが今から楽しみです。