【感想・ネタバレ】トヨタ物語 強さとは「自分で考え、動く現場」を育てることだのレビュー

あらすじ

すべてのマネジャー、経営者に捧ぐ
7年の単独取材で強さの本質を書き切った巨編ノンフィクション

ファーストリテイリング会長兼社長・柳井正氏、絶賛
「この物語は、生産方式の話ではない。
この会社は本気だ。
ひょっとしたら、今日の成功は明日の失敗になる。
昨日と同じことをやっていいのか。進化し続ける「現場」――。
それが、トヨタの本質だ。」

なぜ、トヨタが強いのか。
トヨタ自動車の製造現場を支える、「ジャスト・イン・タイム」「かんばん方式」「カイゼン」。
同社のモノ作りの強さを語るうえで、これらの言葉を切り離すことは、決してできない。
だが、これらの“手法論”ばかりに目を奪われていては、強さの「本質」を見誤る。
時代や競争環境、工場のある国やそこで働く人々の国籍が変わっても、決してトヨタの強さはぶれることがない。
「ジャスト・イン・タイム」や「カイゼン」が世界中で通用しているのは、
「自分で考え、動く」人間をトヨタが育ててきたからだ。
自分で課題を見つけ、考え、それを乗り越え、今日を否定し、より質の高いモノ作りを目指して、
たゆまず進化し続ける「現場」。こうした人々が、トヨタの強さの根幹をなしている。
そして進化する現場を育てる力こそ、同社が長い歴史の中で紡ぎ出した、最強のシステムなのである。

「最初から答えを与えてはいかん。考えさせる。考える作業者を作るんだ」(豊田英二)
「悪いのは作業者じゃない。働き方を教えていない管理者の方だ」(大野耐一)
「トヨタ生産方式とは、考える人間を作るシステムです」(米ケンタッキー工場幹部)

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Posted by ブクログ

ネタバレ

トヨタは、中小企業の時から何度も倒産の危機に立ち向かってきて「このままでは潰れる」という危機感が強い。それを忘れずに見事に引き継がれている。

トヨタ生産方式は、中間在庫を無くす事でピンと糸を張った緊張状態をつくる。不良品は流さない、異常があったらラインを止め手を打つ。
リードタイムを短くする=仕入から代金の回収を早くなる。トヨタ生産方式は経営に直結している。
佐吉と喜一郎が考えた思想を指導でうまく繋いている。
営業改革の話では鶏そぼろ弁当と幕の内弁当の話が納得の面白さだった。
トヨタ生産方式の導入は、指導する人により、結果は大きくかわり、間違いもおき誤解もされる。
全体的にエピソードを混じえて分かりやすく表現されていて有意義でした。支えてるのは現場主義!!

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2020年10月09日

Posted by ブクログ

ネタバレ

トヨタ生産方式を通じて、トヨタ自動車の歴史を振り返る内容。特に喜一郎以降は指導員にフォーカスがあたっており、彼ら、そして生産方式を通じて、トヨタの現場は自分たちで考えることのできる場所に変わっていく、という流れ。

同方式そのものへのフォーカスは多かったが、それを「どう展開するか」、そしてその結果現場は「どうなるか(生産結果という意味でなく内面的に)」に焦点を当てたものはまだ見ていないので新鮮だった。

後工程が前工程に取りに行く、その結果自工程でのきっちりとした簡潔をしていないと、取りに来た人に迷惑をかける。結局渡す流れは同じだが、自分で持っていくと取りに来てもらうということで心理的な変化もあるのだろうか。

また、よくある批評として労働強化であることを否定しており、基本的に身体は楽になる方向に向かうというもの。
当然突き詰めていけば少人化されるものではあるが、そういう中でも当時の大野は眺めておけなど、余計な遊ばせ仕事に工数を割かせていない。

また、同方式の弱点として展開できる人が限られることが挙げられているが、それはだからこそ強みであるし、これだけ世の中に大っぴらに漏れていっても問題がないところの一つだと思う。

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2019年05月06日

Posted by ブクログ

ネタバレ

トヨタの看板方式の成り立ちがよくわかる一冊。トヨタの歴史も振りかえれる内容だが、期待したほど感動せず、何となく長いなぁといった印象。

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2018年07月18日

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