あらすじ
【小説版登場!】サスケ外伝!! その瞳に映るは、唯、兄の残影―― 復讐が終わり、黒い夢のなか。瞳の奥には在りし日の兄の姿。兄の遺品を頼りに辿り着いた、狼哭の里で弟が見たものとは? 「蛇」から「鷹」へ至る空白の物語、小説で解禁!!
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Posted by ブクログ
ストーリーは、兄の遺品である目薬を手がかりに薬屋のある里を訊ねたサスケが、里から迫害される薬師の兄弟を救うというシンプルな構成です。
この小説のもうひとりの主人公はイタチ兄です。
登場しないもうひとりの主人公。
とにかく思ったのは、サスケはやっぱりトビの言うことを鵜呑みにして利用されてる自覚はあったんだな。
それでも怒りの持って行き場がなくて、それこそダンゾウの言うとおり手当たりしだいに八つ当たりしてるだけってのも自覚してる。
自分が欲しかったのはこんな終わり方じゃない、この兄弟のような生き方を求めていたのにとはっきり自覚する辺りも悲しかった。
ド根性忍伝の時もだったけど、悲しいくらいに平和と言うものを説いてくる。
作中で語られる平和は、マダラや長門の掲げるそれとは違って、もっと漠然としてるけど。
尾獣に分類されない化け物・狼嚥を赤ん坊のころ両親に封印されたキナの真実と、里に迫害されてきたレイシたちの一族の真実を聞いたり、「あなたは間違っている」と指摘されてレイシにイタチ兄の姿を重ねるサスケも切なかった。
ドチンピラたちが押し入ってきた時、レイシは自分だけ汚名をひっかぶってキナに成敗されたことにすればキナだけは助かる、
だからキナに化けて自分をやっつけてくれと頼むけど、そんなのサスケが承諾するわけない。
親も一族も間違ってなかったというのになんで兄弟が不幸にならなきゃいけないんだよと当然サスケは思うよね。
サスケの協力で狼嚥は封印できたしキナも助かったけど、レイシは助からなかった。
ド根性忍伝もブラプリも、ぱきっとしたカタルシスより切ない読後感の方が強いと思う…
謎なのは、サスケは使えないはずの月読をドチンピラの親玉にかけたとか。
精神崩壊してなかったから普通の幻術だったと思うけど72時間って言ってたし。
あと、墓地でサスケが拾ったものってなに?
読解力がなさすぎるので、分かったら追記します。
最後、キナが別れ際に言った言葉でサスケはとても救われたと思う。
ここでサスケは、鷹として動き出す前に一度答えを出してしまってるけど、原作に矛盾はないと思う。
兄への愛は深まって、木ノ葉への憎しみも強まったという。
以上です。