あらすじ
蓬莱島の開発をひと段落させた仁と礼子。
ラインハルトとの約束を果たすため、
忙しい従兄の代わりにやってきたエルザとともに、
エリアス王国の首都ボルジアをめざすが…!?
異世界クラフト系ファンタジー、好評第6弾!!
感情タグBEST3
このページにはネタバレを含むレビューが表示されています
コミカライズの良き見本
原作小説を読破済です。
そのうえでの評価になりますが、
物語の本筋はきちんとおさえつつも、コミカライズにあたっての修正・変更が大幅に加えられています。
この変更になった部分が個人的に大変好印象で、
その他勢の小説のコミカライズ作品の様にただ文章を漫画に変換しただけの形式ではなく、
原作にて不満に感じていた内容を中心に、読み手がきちんと納得できる展開になるよう整理・修正し巧く纏められており、
作者のシナリオ構成の手腕が遺憾なく発揮されていると思われました。
特にこの巻はその要素が顕著で、原作既読済でも新鮮な気持ちで楽しく読み進められました。
(例:馬車のバンパー実装や、トポポの調理方法提供の件など)
登場人物の性格も原作と比較して、根っこの部分は同じだけど、好感のもてるキャラクターに仕上がっており、
特にこの巻以降物語に深く絡んでいくことになるエリザの性格が、原作の根暗で後ろ向きなものではなく、普段物静かだけど内面は優しく思いやりをもった人物になっているのが好印象でした。この変更点が今後の物語の展開にどのような影響を与えていくことになるのか非常に楽しみです。
漫遊記からの~
「この世界を知るため」と転移門を使ってアチコチでお節介焼きして人助けをする主人公の話…と思いきや、この巻では初期の謎フラグ・出所不明のゴーレムが再登場。当面の敵役に連なる人物・組織?も登場して次巻は漫遊記からバトル物に?と期待させる巻です。