あらすじ
北信越地方に浮かぶ離島、翡翠島。過疎化に悩む小さな島で発生した連続放火事件は、やがて一人の男の命を奪ってしまった。唯一の家族を殺され、誰にも別れを告げずに『ノア』が島を去って十年。未解決に終わった事件を清算するため、二十五歳になった真翔と織姫の前に、不意にノアが現れる。あの日、あの時、あの場所で、誰が親友の父親を殺したのか。三人の再会は、やがて凄惨な真実を暴いていって……。贖罪の青い薔薇が捧げる、新時代の恋愛ミステリー。『赤と灰色のサクリファイス』と上下巻構成。
...続きを読む感情タグBEST3
このページにはネタバレを含むレビューが表示されています
Posted by ブクログ
なんか、事件の謎解きがされてスッキリしたのにこの後味の悪さ…どうあがいてもエピローグのせいだろうな
本当は星三つでもいいけど、トリックがよかったのとまんまと騙されたので四つにしておく
でも後味の引きが悪かったら三にしてしまおう
まさかの事件の犯人にびっくりしたし、事件の起きた時期にもびっくり
もうそうきたかって感じ
綾崎やから絶対どんでん返しあると思ってても騙されるし驚いた
でも漠然と考えてた犯人がまさかの正解でびっくりした
まぁ、違う人も考えたから、一概に正解って言えないけど
犯人の名前分かったとこで一旦読むのやめていろいろ考えたけど、本当に予想外の事件全容とキャラの過去…
姫親子の天真爛漫さに対して男性陣病みすぎでしょ…
ずっと何となくノアの方が苦手だったけど、あれに手を伸ばした理由を知った今じゃ真翔の方が苦手だわ。むしろ怖い
エピローグはともかく、もう一度注意深く前編を読み返したいなー
もう前編の過去編が古い方って分かってても、二回目のもどっかに含まれてるんじゃないかと記憶力のなさのせいで疑心暗鬼
あとがきによると次回作はまた違ったジャンルの話らしいけど、今度のは後味いいのだといいな…
Posted by ブクログ
赤が前編。青が後編。前後編の本です。 展開は綾崎さんの他の本と同じだったので何となく気がついていたのですが、まさか…騙されました。
でもお父さんを殺した犯人は合ってたな。まさかまさかで夢中でページをめくりました。私も車椅子に乗ってるので夏澄さんのある台詞が痛いほど刺さりました。本当にその通りだと思います。
本当に綾崎さんの本の世界が大好きです。狂おしいほど、歪むほど、誰かを愛する、愛されるってまだ経験ないからなのか羨ましい気持ちもあり…。 本当に綺麗で儚いお話です。 とても面白かったです。
Posted by ブクログ
解決編ではあったが、ほぼ犯人や物語の抱える謎が予想通りの内容だったのが残念。足の怪我という似た症状の人間が同時期に複数いることや、その発端となった行為も上巻を読めば想像がつき、それほど上手く隠されていたわけでもなかった。ただ回想の時系列トリックは少々意外で、登場人物に注意していてもやや予想外だったのは面白かった。舞台設定やその動機、島の行く末などの言いようのない切なさや悲しみはこの著者独特の筆致だとは思う。凄く細かい箇所だが、あまりキャラクターが好きにはなれなかった……。流石に親しいとはいえ、ヒロインを猿呼ばわりするのは色々と引っかかる所も。端的に言えばあまり可愛げはなかったかなあ。