あらすじ
日本語には、まだまだ知っていそうで知らない不思議がある。世代差と地域差を軸に、他の言語との比較も交えながら、日本語の「通じなさ」を面白おかしく紹介する。
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Posted by ブクログ
★世代差で通じない。
既に自分も若い世代ではないから、知らない言葉が出てくる。
★地域差で通じない。
地域によって意味の違う言葉
アクセントやイントネーションの違い。
これについては是非とも音声の聴ける工夫が欲しい。
Posted by ブクログ
多様な日本語の不思議さを理解できる良書。初めは世代間ギャップが生まれやすい略語や、知る人ぞ知る業界用語の考察。モーラという単位が鍵となって、規則性のある略語が生まれることが分かる。世代間で日本語が通じなくなるのは、元の言葉を類推できないからということか。後半は方言に関する考察。私の故郷は太平洋側の港町で、漁師の往来から東北から関西の言葉が地元の言葉に取り入れられ、そこに江戸言葉も入る、なかなか面白い土地柄。そうは言っても標準語圏なので、関西や著者の出身地・鹿児島との方言の比較は面白い。
Posted by ブクログ
世代や地域でコトバがどう異なるのか、どう利用されるのかを説き明かす。
言葉が持つ意味の変化や、略語の発生メカニズム自体は昔から変わっていないのには感心してしまった。
「我慢」はもともと「自分をえらく思い、他を軽んじること」という意味なんだそうな。我慢を辞書で調べたことないけど、ちゃんとそう解説されているとも。
「雰囲気」を「ふいんき」と発声するのが増えているのも「山茶花」や「秋葉原」と同じ理由らしい。これに発音やイントネーションの違いも加えると、日本語だけでも多言語コミュニケーションを考えるのに十分だよね。