あらすじ
仕事に倦んだプログラマーの香山秀行は、上司の勧めで北海道・知床を訪れる。町の人々から歓迎を受けるが、その夜、空一面に赤いオーロラが発生。街全体が暗闇に包まれる。それは巨大な太陽嵐による、世界停電の始まりだった――未曾有の困難に立ち向かう人びとを描く、第5回ハヤカワSFコンテスト最終候補作。解説収録/柴田一成
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Posted by ブクログ
太陽風の強烈なバージョン、いわば太陽嵐の影響で世界的な停電が起きてから、おおよそ1年間を、ある1人の男の視点で描いている
主な舞台は北海道の斜里町。オホーツク海に面していてあの知床にすぐそば
停電が以前のように復旧するまで数年レベルの時間がかかるとされるなか、周囲の人と交流を深めながら悪戦苦闘してなんとか自活への道を模索する。
電気がないので何も出来ない。人工衛星もやられてしまうので、船・飛行機系もほとんど役に立たない。
そういうシミュレート系の描写は思ったよりも少ない。描かれるのは斜里町と東京で、架空世界科学シミュレートSF小説だと思い読み始めるとと少し拍子抜けしまう。
実際、太陽嵐への備えはどのくらいしているのだろうか、気になった
- 人とのつながりでしか解決ができないことがあること
- 冗長性の重要さ
- アマチュア無線の大切さ
自分で考え行動できることと、それを裏付ける知識。そういうものは必要なのだ。