【感想・ネタバレ】赤いオーロラの街でのレビュー

あらすじ

仕事に倦んだプログラマーの香山秀行は、上司の勧めで北海道・知床を訪れる。町の人々から歓迎を受けるが、その夜、空一面に赤いオーロラが発生。街全体が暗闇に包まれる。それは巨大な太陽嵐による、世界停電の始まりだった――未曾有の困難に立ち向かう人びとを描く、第5回ハヤカワSFコンテスト最終候補作。解説収録/柴田一成

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感情タグBEST3

Posted by ブクログ

仕事に自信をなくしてしまった青年が、世界規模で発生した大停電の中、いま自分にできることに全力で取り組み、いつのまにか人生いい感じになってきた、っいうお話。
世界中がただ停電しただけなんで、物語は淡々と進んでいくんだけど、電気が使えなくなったらこんなことが起こるよ、でもこうすれば何とかなるよ、ていうことがいろいろわかって興味が尽きないからサクサク読めちゃう。
江戸時代の文献を手がかりに主人公が立案した越冬作戦「ウルハコタン」計画が、まさに温故知新て感じで熱い♨︎

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2019年07月28日

Posted by ブクログ

災害シミュレーション。
世界中で停電が数年間続くとしたら、という状況の人々の生活を描く、シンプルな作品。
面白さ的には☆3くらい。
メッセージ性が強く、心に留めるべき警告が多々あるように感じた。
SF作品としてよりも、現代人の一般教養として、多くの人が読むべき小説のように思う。

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2020年05月08日

Posted by ブクログ

小説として変にリアルで、読書を中断してトイレなんか行くときに、あれ電気使えないんじゃないっけ?などと一瞬思ってしまう。現実に浸食してくる不思議な作品。
主人公のキャラが立ってないのが残念。ストーリー的に傍観者にはなりきれない存在なのはわかるが、変なアイディアを出すのが得意というキャラの裏付けが弱くて、唐突感が強い。技術屋さんってもっと個性的な人たちが多い気がするが。
ヒロインが全然魅力がないのもまたうける。どんな見た目なのか全然想像できない。想像の余地がある書き方をしていない。ヒロインだけでなくこの作品は登場人物の顔が見えてこない。著者が人間の容姿に全然興味を持っていないのだろう。服とか髪型の描写もない。

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2018年03月16日

Posted by ブクログ

面白かった。現代社会が電気とGPSにいかに依存しているのか。そしてそれらを失うとどうなるのか。シミュレーションではあるもののかなりリアルに感じられた。主人公は何か大きな仕事をやりとげるわけではないですが、無い物ねだりはできない状況で、色々と改善策を考え行動していく。そしてコミュニティもそれを受け入れていく。本書の舞台は北海道の東端ですが、人は多くても繋がりの希薄な都市部ではこうは行かないんだと思いました。

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2017年12月31日

Posted by ブクログ

頭を使って、シミュレーションをしてみることの地道さや、それの与える実直さをよく意識させられました。文体は道徳の教科書にのってそうなシンプルなもので、非常に読みやすい。

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2025年11月15日

Posted by ブクログ

太陽フレアの活動によって電子機器が一時的に全く使用不可となった世界で、北海道を舞台にどのような社会回復がされていくかを描いたSF(でいいかしら)。実際にありうる設定なだけに思考実験的に面白かった。主人公はちょっと自己評価の低いプログラマー崩れだが、成長しながら自分の拠り所を築いていくのも読んでて心地よい。とっても面白く読んだが、一方でちょっとローカルすぎるかな。難しいとは思うが、世界の混乱をどのように収束していくのかに関してもっと知りたいところ。まあChatGPTに聞けばそれなりに答えてくれそうだが。

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2025年08月23日

Posted by ブクログ

ネタバレ

太陽風の強烈なバージョン、いわば太陽嵐の影響で世界的な停電が起きてから、おおよそ1年間を、ある1人の男の視点で描いている
主な舞台は北海道の斜里町。オホーツク海に面していてあの知床にすぐそば

停電が以前のように復旧するまで数年レベルの時間がかかるとされるなか、周囲の人と交流を深めながら悪戦苦闘してなんとか自活への道を模索する。

電気がないので何も出来ない。人工衛星もやられてしまうので、船・飛行機系もほとんど役に立たない。
そういうシミュレート系の描写は思ったよりも少ない。描かれるのは斜里町と東京で、架空世界科学シミュレートSF小説だと思い読み始めるとと少し拍子抜けしまう。

実際、太陽嵐への備えはどのくらいしているのだろうか、気になった

- 人とのつながりでしか解決ができないことがあること
- 冗長性の重要さ
- アマチュア無線の大切さ

自分で考え行動できることと、それを裏付ける知識。そういうものは必要なのだ。

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2025年07月17日

Posted by ブクログ

太陽フレアが起こり全世界的な停電が起こった中で、どのような被害が起こるのかを復興へ向かう人々の姿と同時に淡々と描く、災害シミュレーション小説。

舞台は北海道だが、現時点の食糧自給率が200%の北海道でなければ成立しない小説の気がした。

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2018年08月09日

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