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Posted by ブクログ
仕事に自信をなくしてしまった青年が、世界規模で発生した大停電の中、いま自分にできることに全力で取り組み、いつのまにか人生いい感じになってきた、っいうお話。
世界中がただ停電しただけなんで、物語は淡々と進んでいくんだけど、電気が使えなくなったらこんなことが起こるよ、でもこうすれば何とかなるよ、ていうことがいろいろわかって興味が尽きないからサクサク読めちゃう。
江戸時代の文献を手がかりに主人公が立案した越冬作戦「ウルハコタン」計画が、まさに温故知新て感じで熱い♨︎
Posted by ブクログ
災害シミュレーション。
世界中で停電が数年間続くとしたら、という状況の人々の生活を描く、シンプルな作品。
面白さ的には☆3くらい。
メッセージ性が強く、心に留めるべき警告が多々あるように感じた。
SF作品としてよりも、現代人の一般教養として、多くの人が読むべき小説のように思う。
Posted by ブクログ
小説として変にリアルで、読書を中断してトイレなんか行くときに、あれ電気使えないんじゃないっけ?などと一瞬思ってしまう。現実に浸食してくる不思議な作品。
主人公のキャラが立ってないのが残念。ストーリー的に傍観者にはなりきれない存在なのはわかるが、変なアイディアを出すのが得意というキャラの裏付けが弱くて、唐突感が強い。技術屋さんってもっと個性的な人たちが多い気がするが。
ヒロインが全然魅力がないのもまたうける。どんな見た目なのか全然想像できない。想像の余地がある書き方をしていない。ヒロインだけでなくこの作品は登場人物の顔が見えてこない。著者が人間の容姿に全然興味を持っていないのだろう。服とか髪型の描写もない。
Posted by ブクログ
面白かった。現代社会が電気とGPSにいかに依存しているのか。そしてそれらを失うとどうなるのか。シミュレーションではあるもののかなりリアルに感じられた。主人公は何か大きな仕事をやりとげるわけではないですが、無い物ねだりはできない状況で、色々と改善策を考え行動していく。そしてコミュニティもそれを受け入れていく。本書の舞台は北海道の東端ですが、人は多くても繋がりの希薄な都市部ではこうは行かないんだと思いました。