あらすじ
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「問題児」を「フツウの人」に
変えようとするなんてもったいない!
物おじしない性格、
ルールより自らの感性を重んじる気概、
喜怒哀楽の豊かな表情、
好きなことに打ち込むときの集中力、
そして呆れるほどの飽きっぽさ――。
フツウの人には望むべくもないズバ抜けた才能を、
つぶさずにどう育てるか。
協調性のなさ、落ち着きのなさから、
問題児としてはじき出されがちな子どもの伸ばし方、
効果的な勉強法とは?
ADHDタイプ脳を自認する著者が、
自らの体験を踏まえて編み出した
勉強への取り組み方を教えます。
問題児を育てる基本ルール、
国語力・算数力・英語力をどうつけるか、
ケアレスミス対策、問題児に向く塾・向く問題集、
中学受験をするかしないかなど、
教育と受験のプロとして
多くの生徒を指導してきた著者の、
具体的なノウハウが詰まった1冊です。
「フツウの人」がAIと仕事を
取り合うことになるであろう十数年後、
「問題児」の未来は明るい!
感情タグBEST3
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Posted by ブクログ
発達障害は病気じゃない。金の卵。
育てるのは楽じゃないが、生まれ持ったすばらしい才能を伸ばすための適切な育て方がある。
著者の主張は、ある程度頭でわかっていたことに対して、間違ってなかったんだ、と勇気づけられることが多い。
特に、現代教育システムが「問題児」を生み出すという主張に共感し、公立校以外へ目を向けるトリガーとなった。
楽じゃない育児の毎日だが、子どもの才能を見いだし伸ばしていくという基本的な姿勢を、常に心がけていたいものだ。
ズバ抜けた問題児を育てる8つのルール
①絶対にコンプレックスを与えない
②がまんさせるのではなく、おもしろがらせる
③小学校時代はとことん遊ばせる
④豊かな自然体験をさせる
⑤内容にこだわらず、子どもがおもしろがる本を与える
⑥ゲームやスマホを与える時期はできる限り遅くする
⑦しつけは端的に。ある日突然「わかる」ときが来る
⑧子どもの導師となる「運命の人」を探す
Posted by ブクログ
これまでの松永氏の著書「男の子を伸ばす母親はここが違う」「男の子は10歳になったら育て方を変えなさい」等で書かれている内容を、本書で言う「問題児」(ADHDタイプ脳)を持った子向けに書いた本、という感じです。
最初、発達障害の子向けと思って期待したけど、むしろADHDや自閉スペクトラムの特性が少しあるかな~?程度の、ごく軽度のお子さん向けのように思えます。
で、そういったお子さんをもつ親御さんに役立つのがPart2~4。
Part2は子育ての基本ルールが8つ挙げられています。どのルールにも共通するのが「おもしろがらせること」。
確かに、発達障害児に「~べき」や我慢は難しい。いかに興味を持たせてやらせるかが重要です。
Part3は科目別の勉強法が書かれています。これまでの著書に書かれていたことと特に変わりませんが、塾の選び方については「大手の一斉授業の進学塾」がいいのか「個別指導」がいいのか等、最近の情勢に合わせた内容で書かれているので、ちょうど塾探しをしている息子がいる我が家では役立ちました。
Part4は進路について。受験の話がメインで、中学受験するか?公立・私立どちらにする?等の話で、支援学級や支援学校の話が出てこない。
発達障害アリだけど、支援学級や支援学校という選択肢までは大げさかなぁ・・・ぐらいのお子さんにとってはちょうどいい情報かもしれません。支援学級・支援学校を視野に入れる場合は参考にできる本はたくさんありますが、これぐらいの程度の子の参考にできる本はほぼ見かけなかったのでありがたいといえばありがたい。
我が家の場合は長男(診断なし・でもちょっと怪しい?程度)、次男(診断アリ・でもごく軽度で興味を持てばしっかり勉強はする)、末娘(診断アリ・学習に若干困難アリ)という構成。上二人にはちょうどいい本でした。