あらすじ
ある秘密を抱えた月ヶ瀬和希は、知り合いのいない環境を求め離島の采岐島高校に進学した。采岐島には「神隠しの入り江」と呼ばれる場所があり、夏の初め、和希は神隠しの入り江で少女が倒れているのを発見する。病院で意識をとり戻した少女の名は七緒、16歳。そして、身元不明。入り江で七緒がつぶやいた「1974年」という言葉は? 感動のボーイ・ミーツ・ガール!
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Posted by ブクログ
感動した。このひとことに尽きる。
個人的に修治のくまさん感がすごく良かった。本当に社長の息子だったのはびっくり笑
心に残った言葉は
P213“本当に笑えるかどうかではなく、思いやりを向けてくれる人にそうやって思う応えたかった。”
P315
“大好きでした。
ありがとう。
どうか世界一しあわせになって。
あなたが笑っていてくれたら、もう、ほかに望むものはない。”
本当に遠い場所は過去。どれほど手を伸ばしても届くことはない。伝えたい言葉があっても届けることができない。それを強く感じていた和希に残してくれた七緒言葉はどれほどのものだっただろう。
Posted by ブクログ
人間は醜い
でも、いいやつばかりじゃないけど、
悪いやつばかりでもない
悪いやつに会うと、悪いやつの言葉が全てに思えてしまう
以下、心に残った言葉(ネタバレ)
七緒からの手紙
あなたは優しい
それはどんなに傷を負っても人の心に輝くものを見失わずに生きていく力
人間は醜い
この世は冷たい
どうか、あなたの方舟があなたを洪水の中に取り残して去っていく悲しいものでなく
信じあえる人たちと未来へあなたを運ぶものに変わることを祈ってます。
最後に
大好きでした
ありがとう
あなたが笑っていてくれたら、他に望むものはない
Posted by ブクログ
読み終わった後、思わず、はあ〜と感嘆してしまった。とても切ないけれど、感動的なラストでした。七緒の正体が、まさか16代校長先生だったなんて全く予想もできなかった。(勝手に男性だと思い込んでいた笑)
七緒が生涯をかけて、自分の人生を犠牲にしてまてシマ高の再建に取り組み、未来に来たことで、七緒が夢見た活気あるシマ高を目の当たりにすることが出来て、本当に良かった。読み終わってからは、文化祭を和希と過ごしてほしかった思えてならなかった。
タイトルのどこよりも遠い場所というのは過去だということ、だけど七緒が残してくれた同じ場所で生きていく和希、確かに過去から未来へと繋がっていたんだなあと感動しました。
タイムカプセルを通じて時空を超えてのラブレターは最高にロマンチックで、切なくて泣けました。
考察というか願望に近いかも
和希が高津に名乗った時に月ヶ瀬の方でなく名前を繰り返した理由、額に飾っていた恐らく高価で売れるだろう絵をいくら気に入った相手だからとはいえお使い程度で和希にあげた理由、マレビトや神隠しの話を和希には伝えているのに葵が知らない理由。
もしかしたら2079年から2001年に来ていたマレビトの苗字は「月ヶ瀬」だったのではないかと思いました。
そうだとしたら色々辻褄が合うような気がして…誰も弾かないはずのピアノをわざわざ調律師に頼んで調律してたのも「あいつ」がピアノを弾いていたのかもとか。
真相は作者のみぞ知る所でしょうがもしそうなら高津は2079年からきた「あいつ」に特別な何かを残せたんじゃないかなー
Posted by ブクログ
阿部さんはいいねえ。多くの若者たちに読んでほしい物語です。
タイムスリップという設定ながら、人物の心情をきめ細やかに描いていて、登場人物たちにエールを送りたくなります。
まあ、できればまだSNSがなかったころとの対比をもう少し描いてほしかったところですが、ラストの種明かしも納得できるものでした。
Posted by ブクログ
面白かった
どこよりも遠い場所というのが
過去というのがすごくしっくりきた
本を読んでいる時はあまり考えていなかったが
不思議な数ヶ月過ごしたことを何十年も過ごしていくと自分は気のせいかもと思ってしまう。
Posted by ブクログ
「カフネ」と「金環日蝕」が面白かったので読みました。
夏に公開されるアニメ映画化っぽい…と思いました(七緒のCVはきっと花澤香菜)。
七緒とたまきの対決シーンが印象的でした。
「そんなの、好きって言わない」はちょっと言葉が強いのでは、と思いましたが
「自分のしたことに好きって言葉をつけ足して、まるで仕方なかったことみたいに話すのはやめて」って台詞は正論すぎてぐうの音も出ない…。ハッとしました。
主義主張がはっきりしててカッコいいです。
良い教師になっただろうなあと思います。
序盤から登場していた十六代校長が七緒だったとは。ミステリ要素が入ってくるのが楽しい作家さんだなと思います。
最後は2人は別々の時代を生きることになりましたが、私は好きなラストでした。
「あなたが笑っていてくれたら、もう、ほかに望むものはない」
亡くなっていたのは残念でしたが、七緒のほとんど最期のメッセージは、あなたをずっと大切に思う私がいるよ、応援してるよ、という和希へのエールになるだろうなあと思います。
手紙が和希に届いてよかったです。
細かい描写や伏線が丁寧に回収され、疑問の残らないきれいな畳み方だったと思います。
仁科先生と高津、幹也と和希、ヨシキとたまきの話はまだまだ膨らませられると思うので、続編に期待です。
Posted by ブクログ
離島・采岐島高校に進学した和希。彼は知り合いがいない環境を選んでやって来たのには、自分にしか言えない事情がありました。高校生活を寮で始め、クラスメイトとの交流や島ならではの雰囲気に少しずつ慣れていきます。
初夏、島の“神隠しの入り江”と呼ばれる入り江のほとりで、和希は倒れている少女・七緒を発見します。黒髪の少女が波打ち際に倒れ、意識を取り戻すと「1974年」とつぶやきます。七緒は身元も記憶もはっきりせず、自分がなぜそこにいたのか、どうして倒れていたのかを語ることができません。和希は彼女を気にかけることになります。島での生活や寮生活、クラスメイトとのやりとりを通じて、七緒との距離を縮めていきます。
七緒の“1974年”という言葉、彼女の抱える秘密。和希自身も、島に来る前に抱えていた秘密があり、それが徐々に明らかになっていきます。そんな2人のボーイ・ミーツ・ストーリー。
すごい爽やかそうな話してなんですが、2人の抱える過去の秘密は現代的な黒い闇の部分なんですよね。タイムスリップものでありながら、華やいだラブストーリーではなくて、ちょっと暗い影を落とすところもあり。
残念なのは、七緒が良い子すぎて、少しどんな子なのか内面が全然見えないところでした。
キャラクターの輪郭がちょっと曖昧な感じがします。