【感想・ネタバレ】大前研一 日本の論点2018~19のレビュー

あらすじ

コンサルティング界伝説の人物、世界的な「知の巨人」の大前研一が著する累計30万部の大人気シリーズが今年も発売!
この1冊を読むだけで、今年、日本や世界で話題となるポイントがわかる。
巻末のベルリンフィル第一コンサートマスターである樫本大進氏との対談にも注目。

【著者紹介】
大前研一(おおまえ・けんいち)
早稲田大学卒業後、東京工業大学で修士号を、マサチューセッツ工科大学(MIT)で博士号を取得。
マッキンゼー・アンド・カンパニー・インクを経て、現在(株)ビジネス・ブレークスルー代表取締役、ビジネス・ブレークスルー大学学長、ボンド大学経営学部教授。
著書に『稼ぐ力』(小学館)、『新装版企業参謀』(プレジデント社)、『低欲望社会「大志なき時代」の新・国富論』(小学館)ほか多数。
「ボーダレス経済学と地域国家論」提唱者。
マッキンゼー時代にはウォールストリート・ジャーナル紙のコントリビューティング・エディターとして、
また、ハーバード・ビジネスレビュー誌では経済のボーダレス化に伴う企業の国際化の問題、都市の発展を中心として拡がっていく新しい地域国家の概念などについて継続的に論文を発表していた。
この功績により1987年にイタリア大統領よりピオマンズ賞を、1995年にはアメリカのノートルダム大学で名誉法学博士号を授与された。
経営コンサルタントとしても各国で活躍しながら、日本の疲弊した政治システムの改革と真の生活者主権国家実現のために、新しい提案・コンセプトを提供し続けている。
経営や経済に関する多くの著書が世界各地で読まれている。

【目次より】
◆sideA 日本の主役交代
○デジタル化による「破壊」は産業の突然死さえ引き起こす
○東芝を沈めた原発事業「大誤算」、だれの責任か?
○安倍vsプーチン、北方領土をめぐる密室会談の中身を語ろう ほか

◆sideB 世界の主役交代
○「泥沼」の中東情勢、テロと国家の戦いはまだ続く
○ロシア疑惑に揺れるトランプ政権「崩壊の足音」
○勝算は絶望的、「裏切り者」となったイギリスのEU離脱交渉 ほか

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Posted by ブクログ

(2017/12/31)
毎度の大前節さく裂。
常に大前発言にはアンテナを張ってるので、真新しい内容はない。
一貫している。分かる。理解できる。

ところで
でも樫本大進さんって?
音楽家。
大前さん、音楽好きなのは知ってるけど、
この本に関係ないんじゃないの?
木に竹を接いだような、、、
大前さんの趣味の広さ、世界の広さを伝えたい?
意味づけが分かる方、教えて。



巻頭言
AI時代こそ、自分の人生に対し自らハンドルを握れ

side A 日本の主役交代

Strategy01
デジタル化による「破壊」は産業の突然死さえ引き起こす
デジタル・ディスラプション 未来投資会議 グローバル人材

Strategy02
パンク寸前の宅配現場を救うラストワンマイルの「配達一元化プラン」
再配達 ラストワンマイル 協同配達組織

Strategy03
「爆買い」バブル崩壊、百貨店業界は旅行代理店もどきの「苦肉の策」も
爆買い需要 ブランド商法 フラッグシップ店

Strategy04
小泉進次郎氏に贈るわが農協改革プラン、それは「地域農協の株式会社化」だ
農協改革 IoT アグリテック

Strategy05
迷走50年、幕藩体制を引きずる日本の空港「非効率の極み」
ハブ空港 内際分離 インバウンド需要

Strategy06
再生可能エネルギー固定価格買い取り制度は破綻している
再生可能エネルギー FIT エネルギーミックス

Strategy07
東芝を沈めた原発事業「大誤算」、だれの責任か?
世界化の罠 原発再稼働 使用済み核燃料

Strategy08
どん底の三菱自動車「再建の顔」としてゴーン氏は欠かせない
利益相反 OEM供給 連結子会社

Strategy09
殺人的な暑さの日本の真夏、アスリートファーストが聞いて呆れる東京五輪
新国立競技場 築地市場の移転問題 IOCとNBC

Strategy10
安倍vsプーチン、北方領土をめぐる密室会談の中身を語ろう
ダレスの恫喝 北方領土問題 日米安全保障条約

特別寄稿
わが日本の近現代史観
なぜ、日本はアメリカの呪縛が解けないのか

side B 世界の主役交代

Strategy11
「現金お断り」のショップも出現、世界で加速する「キャッシュレス革命」
モバイル決済 eガバメント キャッシュレス社会

Strategy12
20年後に主役が変わる自動車産業のガラガラポン革命
排ガス不正問題 シェアエコノミー 自動運転

Strategy13
トルコは難民流入の防波堤、その「崩壊」という悪夢におびえる欧州
世俗主義 デノミ ギュレン運動

Strategy14
「泥沼」の中東情勢、テロと国家の戦いはまだ続く
イスラム国(IS) カリフ ジャスミン革命

Strategy15
南シナ海仲裁裁判、敗訴した中国が引き下がらない理由
国連海洋法条約 領有権問題 排他的経済水域(EEZ)

Strategy16
中国とロシアが「北朝鮮」を本気で制裁しない理由
地下核実験 IAEA(国際原子力機関) NPT(核兵器不拡散条約)

Strategy17
ロシア疑惑に揺れるトランプ政権「崩壊の足音」
ロシアゲート疑惑 ウィキリークス サイバー攻撃

Strategy18
公約はほぼ手つかず、トランプ政権発足後100日の通信簿
TPP 不法移民 化学兵器

Strategy19
トランプ大統領よ、アメリカの一人勝ち現象は30年来、進行中だ
プア・ホワイト 黄禍論 レーガノミクス

Strategy20
勝算は絶望的、「裏切り者」となったイギリスのEU離脱交渉
ブレグジット リスボン条約 FTA(自由貿易協定)

特別対談
樫本大進 vs 大前研一
日本人にとって「誇り」や「勇気」の源泉になる

0
2024年06月27日

Posted by ブクログ

ネタバレ

毎年読む社会の本。日本は可能性がいっぱい。でも変化をしないから終わる。「どう変化するか」それだけ。



 話題はもう毎年変わらなくなってきている。とはいえ、それが変わらないってのは、日本社会が変わっていないからである。もし日本が新たなことにチャレンジしてたら、大前さんがそれを批評しているはず。
 この一年で日本がしていたことと言えば、不倫のゴシップとモリカケの噂だけ。
 もう日本が進まないのは、やばい。

 とはいえ、日本は大きい国家だから動きが鈍いのもしょうがない。個人で動くしかない。
 老人は動かない。だから若者が勝手に動いていけないイ。老人の顔色を窺おうとするからいけないんだ。無視することが大事なんだ。
 もっと日本に自分勝手にやる流れが生まれればいい。ホリエモンみたいな自分勝手がほしい。とはそういうこと。
 そういうやばいやつは使い捨てでもいい。変化がほしい。



 トランプの話で、プアホワイトが勘違いしてトランプを当選させた話が気になった。
 プアホワイトが貧しいのは中国やメキシコの低賃金労働者のせいじゃない。グローバル企業の産業空洞化のせいである。トランプはこの矛盾をどう埋めるか。
 雇用の創出と言えば、戦争である。例えば、北朝鮮情勢を緊迫化させて、日本に武器を売り込むようにするとか、、、それでアメリカの軍需産業を活性化させて雇用を創出するとか…。やばい気がする。その前に日本が自前で武器を作れるようにならないといけないと思う。でもなぁ。

0
2018年02月04日

Posted by ブクログ

年のはじめに今知っておくべき世の中の動きを、ざっくり理解することができる。社会人の基礎勉強の手始めにオススメの本。今回は一気に読み進めたので頭にしっかり入れることができた。プレジデントの原稿の再録だから、1年以上前に書かれたものもある。

0
2018年01月08日

Posted by ブクログ

お友達か思想信条かイエスマン
自分と意見が違う人
独仏の良好な関係
この国を変えるのは自分だ
稼ぐ力はトップのビジョンと判断力
経営力、金はあるが
海外の会社をマネージメントできるグローバル人材を20年にかけて育てる
稼ぐ力には間接業務の生産性向上。定型と非定型に分ける。非定型はクリエイティブで思考の深さと効果の問題。何時間かけてもやるしかない。人員4割カット。
組織が緩んでも技術あり。
大衆車で量を稼ぎ、ハイエンドで利益を稼ぐ

0
2018年01月06日

Posted by ブクログ

少々読むタイミングが遅かった。
しかし、このころの予測が現実はどうか、という視点からはおもしろかった。

0
2019年12月14日

Posted by ブクログ

 今年も読んでしまった、大前研一「日本の論点」シリーズ。

 全体を通して言えるのは、日本の政治、企業に最終的な大局観を持っていないように感じる。
 将来、どうあるべきなのか。そのために現在、どうするべきなのか。
 小手先の弥縫策ばかりを連発して乗り切っても、最終的には取り返しのつかない没落を招いてしまう。

 最たる例が、幕藩時代の線引きで作られる国内空港だと思う。
 青森県の南部藩の三沢空港、津軽藩の青森空港と明確に分かれる。
 同じ富山県でも富山市は富山空港を使い、高岡市は遠くても前田の空港である小松空港を使っていたと親父が言っていた。

 アメリカファーストに突き進むトランプ政権、ブリグジットに進むイギリス、そして日本の周辺では北朝鮮がミサイル実験を繰り返し、韓国とは慰安婦で未だに揉め、その間に中国が太平洋の覇権国に突き進む。
 日本はどうあるべきか。
 そのビジョンを持たないままの日本は、羅針盤も地図もないまま荒れ海を航海しているようなものだ。

0
2017年12月29日

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