【感想・ネタバレ】伝わるちからのレビュー

あらすじ

松浦弥太郎が教える人と寄り添うコツ。

「『会えたら会いたい』という言葉が好きだ。なかなかいい言葉だなあと思っている。直接的に『会いたい』というのは少し照れるから、まあ、ワンクッションというか、ちょっと姿勢を低くして、「もし会えるなら、ぜひ会いたい」という気持ちを込めた言葉として使っている」「対話のポイントは、常に、今のこと、そして、未来のことの両方を話すように心がけるといい。まずは、今、自分が思っていること、悩んでいること、向き合っていること、抱えている問題を、自ら話す。自分のことを相手に話せば、自然と相手も話してくれる」(共に本文より)。
人付き合いのコミュニケーションに悩んでいる時に役に立つ、たくさんのヒント。なかなか相手に届かない自分の思い。でも伝えようとするから届かない。自然に相手に伝わるためにどうすればいいか。そのコツを、元暮しの手帖編集長で人気エッセイスト松浦弥太郎さんが教えます。

...続きを読む
\ レビュー投稿でポイントプレゼント / ※購入済みの作品が対象となります
レビューを書く

感情タグBEST3

このページにはネタバレを含むレビューが表示されています

Posted by ブクログ

ネタバレ

付箋をたくさんつけて、うなずきながら読みました。

・人の「気」を見る
「料理で覚えるべきことは、技や知識ではなく、愛情の表現です」と教えてくれたのは、料理家のウー・ウェンさんだ。おいしさとはやっぱり口だけで感じるものではなく、その時その時の状態による「気」という心で感じるものが大きいのだろう。
弱った自分を逃がす
疲れてしまったり、小さなことで傷ついたり、心が折れてしまったりして、自分ではどうしようもなくなることがある。そんな時、僕は自分が自分らしくなれる場所に行くことにしている。自分をリセットできる場所。弱った自分を、ちょっとの間、逃がしてあげれるような場所。
・背中をのばす
おしゃれに一番大切なのは姿勢だと思うの。何をきていようとも、背筋を伸ばして胸を張って歩くことじゃないかな。
・聞き上手になる
聞き上手というのは、感動上手であるということだ。たとえば話題が気恥ずかしいことであっても、何かしら些細な点を見つけて感動してくれるから、さらにあれこれと話しを続けてしまう。しかも、意見はあっても、基本的に全肯定の姿勢で聞いてくれるから安心なのだ。
・その人を思うこと
誰もが食べやすい大きさに切るのが基本、という心持ちに僕ははっとした。仕事においてもくらしにおいても、相手の何かがしやすいようにひと手間かける、もしくは心がけることは、じっさいには気がつきにくいことでもある。
・見えないところの身だしなみ
引き戸や雨戸が収納されるところの蓋の精巧さであったり、ドアノブの指が触る裏側のなめらかさであったり。人がそこで長く暮らさないと気が付かないような見えないところの、ある種身だしなみのようなものが、生み出す、はっとするすてきさに心が揺れ動いた。
・勝負からだを持つ
勝負服よりも勝負からだを持つ方がさきだと思う。その努力が大事。見た目の勝負というのは、いざという時裸になって立ち姿で勝てるかというのがほうとうのような気がする。
・しあわせのおすそわけ
しあわせとは、誰かが決めるものではなく、自分自身の感じ方考え方である。そこには基準や比較がある訳ではない。そしてしあわせは、結果でものなく目に見えるものでもない。
・食べる人のことを思う
料理を楽しむということは、暮らしをたのしむということである。ならば料理上手は暮らし上手であろう。暮らしを豊かにしたいなら、まずは料理をはじめてみればいい。
・真似ることは学ぶこと
あれこれ悩まず真似ることからはじめるのが一番いいとおもっている。真似したい対象をみつけることも才能。
・余白を作る
しごとについても暮らしについても、頑張りすぎないというか、全力をつくさない(八割くらいがちょうどいい)
・未来への自分へ
急がない 求めない 怒らない よく休みよく遊ぶ 早寝早起き はっきり伝える 文句は後回し 約束を守る いつも感謝 欲張らない 言葉を慎む いつも笑顔 先に与える もっと素直に 今日も丁寧に しらんぷりしない 楽しむ工夫 もっと親切に など
当たり前事の精度を高める。
・自信の作り方
本を読むでもいい、人の話を聞くのでもいい、新しいことに役立ちそうな思いつくことを日課にしてみよう。悩みの感情は何もしない時にやってくる。だからいつもその前に何かに没頭する。そうすれば不安も消え、いつしか自信が高まる。

0
2025年10月17日

Posted by ブクログ

ネタバレ

よいですね。
松浦弥太郎の作品、たくさんすばらしいものがあると知りつつも、やっと初めて手に取った本でした。

最近読んでいた本で書かれていたこと、この本で、「愛」につながった。
心を働かせる、という、初めに書かれていた言葉がとても効いて、その言葉とともにそれぞれの寄稿を読んでいて、
多くのことがそのことについて書かれていたように思いました。
そういうことなんだなー、と、生きることすべてで、大事なこと、核心なんだろうなーと気づかされたような、
分かっているつもりでも分かっていないことだらけだということでもありますね。
それぞれの文章は短いけれど、毎文、暖かい言葉に出会える本でした。言霊。
そして、断片的にだけ知った松浦さんについて知りたくなった。

0
2025年05月29日

「ビジネス・経済」ランキング