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色々と大満足
作家さん買いです。
独特の文化を持つ民族のお話は元々大好きですが、そこにファンタジー要素も加わって、あたたかい愛情物語や切ない家族愛の物語が織り込まれて、読み終えた時にはもう色々大満足だと思いました。
ユートの昏い部分もルーシェのまっすぐすぎる部分もとても魅力的で、後日談のユート編の最後の1行になんだか涙が出ました。
家族愛についても深く書かれていますが、保護することと大事にすることは違うということを改めて感じたし、言葉を尽くすことの大切さを再認識しました。
とってもとってもおもしろかったです！
むちゃくちゃ良かった！！
軽めのタイトルに見合わない結構シリアスなお話。(重い訳ではないです)
魔法を使ったり、精霊石が国に結界を張っていたりとファンタジーな世界観で、もともと好きなジャンルではありましたが、とにかく主役の2人がカワイイ！！
客の見たい夢を見せる夢見の仕事をする流浪の民のヒロインと王族のヒーロー。
しかもお互い、初めて同士！！
無茶苦茶カッコ良いヒーローがDTとか…！！
まぁ、それには理由があるのですが。
ヒロインは悲しい生い立ちだけど、愛されて育ったとても真っ直ぐな心優しい子。
かたや、女王の子供として産まれながらも、王族の事情から愛を知らず孤独に育った青年。
ヒーローは子供のように幼い所があり、ヒロインに純粋に好意を示していく様がなんともかわいい！！
2人が心を繋げていく様子が微笑ましく、
「ヴェールヴァルディ」という魂の片割れを示す言葉が、物語が進むにつれ悲しみから永遠の幸せに変化していくのがとても素敵。
最後ご都合主義に感じるとこもありましたが、とにかく幸せな終わり方でほんとに良かった！！
ぜひ読んでいただきたい一冊です。
