あらすじ
本格自転車山岳レース小説、待望の文庫版を電子化!
「なぜ坂に登るのか?」
世はまさに空前のロードバイク・ブーム。そして中でもヒルクライムレースは、山国という日本の国土の特異性もあり、多くのファンを惹きつけてやまない。されど……。
自転車で山に登る……容赦のない疲労困憊……いったい何が楽しいのか?なぜ重力の法則に逆らい、何の報酬もない苦行に耐えなければならないのか。しかし、死ぬほど苦しくても、彼らはペダルを漕ぐのを止めない。長い坂を登りつめた果てに何があるというのか?
ヒルクライムの面白さに取り憑かれた作家が自らの体験を元に、愛すべき“坂バカ”たちのドラマを鮮烈に描き尽くした、日本初の本格ヒルクライムレース小説。本書はスポーツ冒険娯楽小説であると同時に、坂バカたちそれぞれの人生の疲れと痛みが、歓喜に満ちた癒しに変わっていく過程を描いた、魂と肉体の再生の物語でもある。
「なぜ坂に登るのか?」
それはロード乗りが必ず一度は取りつかれる問いだ。読んでから登るか、登ってから読むか? 答えは挑んだもののみに与えられる。
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Posted by ブクログ
たまたま見た栂池ヒルクライムから自転車にのめり込んだ神音大作
家族よりも何よりも自転車を第一に過ごしてきたせいで父を嫌う娘のあかり
物語はその数年後がメインで親友が形見として残してくれたロードに乗る松尾礼二、自転車屋のチーム練に参加するようになってヒルクライマーとして大成した大作出会う
礼二は才能もあったが努力し、大作と純粋に勝負を望むようになる
礼二はその間にあかりと付き合うようになりあかりは礼二を通して父の姿を見ていく
様々な思考が入り乱れる中、全てを運命の栂池ヒルクライムレースにぶつける
突然の性表現には好き嫌いが分かれそう