あらすじ
ビジネスでも、コミュニケーションでも、本当に重要なのは、 「相手に何を伝えたいか」ではなく、「相手が何を求めているか」を知ること。そしてその謎を解く鍵は、「インサイト」にあり。
本書では「君の名は。」 「逃げ恥」 「インスタ映え」「カープ女子」「ブラック企業」など昨今のヒット商品や流行した事象を分析し、それらに共通する要素を探るとともに、自社商品や自分の魅力を見つけて、それを周囲に伝えるために有用なシート(=クリエイティブ・ブリーフ)の書き方、会話から相手のインサイトを引き出す方法などを紹介していく。
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Posted by ブクログ
「流行ってどうやって起きてんのかなぁ」と突如疑問に思い見つけた『それ、なんで流行ってるの?』(原田曜平)。
いろんなお店の人が、お客に来てもらうために【インスタ映え】するアイテムを作り出したり、
流行語のように「そう、それ!」といろんな人に思われる言葉を作り出したり、
自身の商品を日本だけでなく、文化の異なる諸国に対して販売したら「そう、それ!」という反応が返ってきて流行ったりと…
やり方は様々。
しかしヒットまで持っていくために必要なものを、
この本の中では【インサイト探し】つまり、【「そう、それ!」探し】という事が書かれていて、
「じゃあそれはどうやんの?」と気になり読んでいくと…
【地道な調査】なんだそうです。
そしてその調査では、既にある仮説を是とし、それを定量的に検証するための調査である「仮説検証型調査」より、
先入観のないフラットな状態から仮説を一から作る「仮説発掘型調査」が深いインサイトを発見する、遠回りなようで最短の方法とのこと。
【効率的な方法よりも、全くの暗闇での手探り方法】。
こういうのってすごく大変そうだけど、
同時にカッコイイとも思う。
「何かを成し遂げようとする静かな熱」というのか何というのか…
とりあえずカッコいい。
こんな人達が流行の根っこの部分にいるんだなー。
だんだん、ダークサイド側・真似しちゃいけないインサイト探しのプロ『笑ゥせぇるすまん』(藤子不二雄A)が気になってきたので…
今度読んでみようかなと思っておりますゲヘヘ。
Posted by ブクログ
前半の事例はあっさりしていて、
もう少し掘り下げて欲しいなぁと思うところも。
後半のインタビューの極意部分がおもしろかった!
今後の取材に活かしたい。
〜メモ〜
定量調査=数値で集計できるもの
定性調査=調査対象者の発言や行動を収集するもの
グループインタビュー
デプスインタビュー=対象者一対一で行うインタビュー
参与観察=被観察者の行動を観察するもの
20代男性の8割は化粧水を使っているが、そのうちの9割が母親からの勧め
ビーンボール法
あえてKYな発言をぶつけて相手の本音をあぶり出す
ラポール形成法
信頼感を築くため本題と離れても様々な種類の質問を投げかける。
それでも心が開けないうちは自分の話をする。