あらすじ
幼馴染の美人双子、優衣(ゆい)と麻衣(まい)。僕達は三人で一つだった。あの夜、どちらかが兄を殺すまでは――。十五年後、特捜検事となった淳平は優衣と再会を果たすが、蠱惑(こわく)的な政治家秘書へと羽化した彼女は幾多の疑惑に塗(まみ)れていた。騙し、傷つけ合いながらも愛欲に溺れる二人が熱砂の国に囚われるとき、あまりにも悲しい真実が明らかになる。運命の雪崩に窒息する! 激愛サバイバル・サスペンス。
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Posted by ブクログ
阪神淡路大震災、東日本大震災。
多分、多くの人達の人生を変えてしまったでしょう。
淳平には一卵双生児の優衣と麻衣という幼馴染がいました。
幼い時、不審者に傷付けられた彼女達を守れなかったという後悔があり、彼女達を絶対守ることを決意します。
しかし、ある夜、廃工場で双子のどちらかが兄を刺すのを目撃した淳平。どうするべきか対応を翌日まで持ち越したのですが、早朝、地震が起きて ―― 。
震災の時、優衣を助けた淳平。助かったのは二人だけで、まだ中学生だった二人はそれぞれ親戚に引き取られます。
大人になった二人は、特捜検事と政治家の私設秘書として再会します。
恋愛が前面にでてくる著者の話は珍しい気がしました。
やっぱりミステリーの方がキレがあって好きです。
Posted by ブクログ
いつもの中山七里さんの作風とは違う感じ
官能的シーンもあり
お互いを愛し続ける幼馴染み同志
変質者の殺人未遂事件、阪神・淡路大震災、東日本大震災、政治資金横領、海外テロ。。。
次々と主人公とその彼女(幼馴染の一卵性双子の妹)が巻き込まれていく
主人公が阪神・淡路大震災の時に助け出せたのは一人だが、姉か妹かわからない
これはもしかしてデビュー作『さよならドビュッシー』の火災時再来か?
助け出されたのは姉?妹?どっちだ?!
不謹慎だが妹であって欲しい気持ちと、物語的には姉であると面白いかもという気持ちを持ち合わせていたが、最後ハッキリわかる
あと『総理にされた男』と話がリンクしている所があったので嬉しかった(*^^*)