【感想・ネタバレ】二進法の犬のレビュー

あらすじ

家庭教師・鷲津兵輔が、生徒として引き受けることになった女子高生の倫子(りんこ)。彼女の父は、武闘派乾組(いぬいぐみ)組長・乾十郎だった。鷲津は、乾組という組織、十郎の「白か黒か」を徹底する生き様、そして倫子の凛とした存在に、次第に自分の所在を見いだしていく。博打、抗争、性愛……激流のなか、鷲津が手にしたものは──! 全てのひとが心に抱える深い闇を重厚に切なく描く傑作巨編!

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Posted by ブクログ

ネタバレ

長いが読んで損はない。
まさに読書の良い部分である知らない世界、知らない心情を知ることができる。
尚且つならないのだが、憧れる要素がある。それが二進法で生きる世界であった。
そんな世界の中で主人公の生き方は危なっかしく緊張感が常にある、長い物語で何重にもなって擬似体験できるから恐ろしさも増す。賭博、妊娠、死期を渡りながら成長する度合いも見える。

「リアリズム絵画は意味や現実に奉仕する。人間が主ではなく従であるという態度。ゆえに謙って自然と現象を模写する。物を描く。ところがニヒリズムの絵画は自分自身が現実であり、新しい意味であるという自覚をもった絵画であるわけだ。だから画家は意志的に世界と意味、現象と現実を描き換える」
アクティブやパッシヴなニヒリスト。わかったようで、わからぬが物語の締めとして腹落ちせざるを得ない論理でよかった。

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2026年09月16日

Posted by ブクログ

ネタバレ

1000ページ!なかなか読み進まんわけや。。

”花村萬月”といえば”性と暴力”なイメージのとおり、濃密な性描写が多かったり残虐シーンもマジで気分が悪くなるので”エログロ”には要注意
ただ、全体としてはどちらかといえば”静的”な印象で、熱くなるシーンでもどこか褪めているような一歩引いたところから見ているような感じがある

博徒の話を中心に哲学的なお題も含め蘊蓄山盛りだけど、会話形式も多いためか、あまりくどく感じないのがよい
”虚無(偽の無)”の考察とか”写実と抽象”の話とか興味深いテーマもたくさんで読みごたえのある一冊

自業自得とはいえ鷲津のこれからを思うと、生きている方が辛いと感じることも多いのだろうけど、”虚無”を抱えながら死ぬまで生きていくんだろうなぁ、、、まったくハードボイルドやで

あー、京都に行きたくなったよう

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2026年07月13日

Posted by ブクログ

ネタバレ

ちょっとエロが多いのが個人的には嫌なのですが、博徒の勝負の緊張感ですとか倫子が倒れてからの緊張感・スピード感は凄いです。読書苦手な私が読む手止まらず徹夜して読破してしまいました。今でもたまに読み直している、とても好きな作品です。

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2012年08月05日

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